相談:プレ更年期に突入、気持ちの浮き沈みが激しくて…
40歳を迎えて、気持ちが不安定になったり体力がなかったりプレ更年期に突入したような気がしています。こんなとき、どんな風にして気持ちの切り替えをしていますか?(40代前半・F子さん)
自分の身体の変化を俯瞰しよう
わかります。
実は私も40歳を目前にして体力、そして気力の衰えを感じている今日このごろです。4,5年前までは少々徹夜が続いでも平気でしたが、最近はしっかり7時間睡眠をとらないと翌日に影響してしまいます。
また、家族は「寒い」と言っているのに自分一人だけ汗をかいていたり、頻繁に喉が渇いたりすることも……。
季節も関係しているかもしれませんが、朝起きづらく体が重く感じることもあります。
そして、さほど落ち込むことがなかったのに、4人目を産んでからは気持ちの浮き沈みが自分でもわかるほど激しくなり、気圧の変化や季節の変わり目にも敏感になりました。
若い頃はまったく気にも留めなかったことに反応してしまう自分—。
年齢を重ねてきたことをひしひしと実感しています。
ただ、年齢を重ねることを後ろ向きに考える必要はないと思っています。
なぜなら私たち人間は誰でも平等に歳を重ねていくのですから。
当たり前のことと捉え、自分を俯瞰すると随分と楽になります。
気持ちに「余白」を作るということ
前よりも増して、数年前に他界した母を想うことが増えました。
母も今の私と同じ年齢の頃、身体の不調を感じていたと思います。そんなことにまったく気づかなかった私は「お母さんはなんで怒っているんだろう?」「どうして落ち込んでいるんだろう?」と不思議に思ったものです。最近ではその時の母の気持ちが手に取るようにわかります。当時の母と、今の自分を照らし合わせることができるようになったのでしょう。
相談者さんも「これまでの自分」と「今の自分」の違いに戸惑いを感じているのかもしれませんね。そんなときは自分のテンションが上がることをしながら過ごしてみてはどうでしょうか。
私の場合は、ラジオが好きなので車を運転しながらカーラジオを「聴く」ことが最高のリラックスタイムです。とくに地元、千葉のBAY FM はヘビーユーザーです。目から入る情報は時に私たちを左右するので、疲れてしまうこともあるかと思います。目からの情報をシャットアウトするにはラジオは抜群ですよ。
自分にとって心地よい「香り」でリラックスすることもあります。精油やホワイトセージを部屋に焚いて癒されています。
また、季節のフルーツや野菜を時々取り寄せ、好きなものを「食べる」ことも大事だと思います。
今のご自身の状況を聞いてくれる「専門医の存在」も大きいでしょう。寄り添ってくれる先生に的確なアドバイスをいただけることで、不安な気持ちは解消され、自分の生活に余白ができます。私も信頼している先生に漢方やサプリメントを処方してもらっています。
コロナ禍のため、まだまだ落ち着かない日々が続きそうです。
しかし、気持ちに余白を作って自分の対処方法を知っておけば笑顔で毎日を過ごすことができますよ。
ぜひこの機会に自分と向き合って、リラックス方法を探ってみてくださいね。
Text by Nana Yasuda
Photos by Azusa Hasegawa
Hair&make-up by Manami Takenaka
costume FRAY I.D