相談:私たちがいない時間も合鍵を使って自宅に入ってくる義家族に困っています……。
(38歳 静岡県 みほ)
義家族が徒歩10分圏内に住んでいます。「緊急時のために」と自宅の合鍵を渡したら最近、その鍵を使って私たちがいない間も滞在しているようで困っています。
市井紗耶香さんからの回答は……!
親族同士でのちょっとしたトラブルやお悩み、私の周りでも耳にします。「家族だからこのくらいは大丈夫でしょう」と思っていたとしても、相手にとっては心地よくないかもしれません。
先日、ある方のリアルな生活を綴った書籍を読みました。
旦那さんに先立たれ寂しいけれど、独り暮らしがスタート著者さん。
住み慣れたお気に入りの自宅でこれからの余生を静かに暮らそうと思っていた矢先、息子を亡くした姑が自宅に転がり込んできたそうです。しかも、ビッグサイズの仏壇と共に……。
今回のご相談者さんのケースとは少し違いますが、とってもリアルですよね。
思わず一気読みしました。
万が一の時や、長期の留守の際は感謝の気持ちも生まれると思います。
しかし、普段からその鍵を使って勝手に入ってこられるのは本当に困りますよね。
とくにお子さんがいる家庭ではさまざまな行事の関係で留守にしがちです。
出かける度にいつ入ってこられてもいいように掃除して…など、大変です。
そして、なによりも知らぬ間に勝手に入ってこられることは気持ちいいものではありません。
いつまでもモヤモヤしたままではよくないので、近距離・遠距離問わず訪問時には前もって連絡をしてほしい、緊急事にしか使用しないなど、最低限のことは伝えたほうがいいと思います。
そもそも鍵を渡さないという手も……。
もしくは、合鍵を義家族に渡す必要があるのかどうかをご夫婦で話し合ってみてはいかがでしょうか。
保険の見直しや携帯料金の見直しと同じような感覚で、日々の生活を快適に暮らすために考えてみてもいいと思います。
お子さんの成長、仕事のバランス、生活環境などが変化する時期です。
新年度になったことですし、この機会に新しい生活の見直しをしてみてはいかがですか?
(鍵を返却してもらうことになった場合は、これまでの感謝の言葉は忘れずに!)
家族であってもプライベートはあります。
程よい距離感を保ちながら時には助け合い、そして思いやりの気持ちを忘れず、良い関係を築いていけますように。
Text by Nana Yasuda
Photos by Azusa Hasegawa
Hair&make-up by Manami Takenaka
costume FRAY I.D