相談:義妹からお金を貸して欲しいと言われました。貸すか、貸さないか…どう対応すべきか、迷っています。
(東京都・40歳・ユキコ)
5歳下の義妹から突然電話があり、「必ず返すからお金を貸して欲しい」と言われました。金額を聞くと50万ほどといいます。義妹といっても家族です。どう対応したらいいでしょうか?
市井紗耶香さんからの回答は……!
まず、私の場合をお話しますが私が相談者さんだったらお金は貸しません。
でも事情によっては、あげられる分だけのお金をあげるかもしれません。
例えば「10万円貸してほしい」と言われたら、「10万円は貸せないけれど、1万円ならあげられるからそれを遣って!」というのが私の基本的な考えです。
もちろん親しくない人には無理ですし、お金を借りたい内容にもよります。
その場合は丁重にお断りをします。
今回の相談者さんの金額は結構な額です。
そこまでの金額を必要とする理由を聞きださないと先には進めませんね。
相談者さんの夫や他の家族にも相談をされているのかどうか、も重要です。
義妹さんとの関係性もあるかと思いますが「家族内、血縁関係内」でのお金にまつわるトラブルを私も耳にします。
身近な存在だからこそ、断り辛いものです。
そして、聞きたくなくても耳にしなければならない場合もありますよね。
年を重ねていくにつれ、家族のためにお金を遣う場面はどんどん増えていくものです。
まさに「親しき仲にも礼儀あり」
お金の「貸し借り」によってこれまでの関係やバランスが崩れていってしまう事はどうしても発生してしまいます。
お金を借りた人は貸してもらった人に「かり」ができてしまいますし、貸した人は借りた人が本当に返してくれるのか?「疑心暗鬼」になり、お互いがハッピーではありません。
貸した瞬間から純粋な家族、友人の関係性ではなくなり「貸した人」と「借りた人」の関係に変わります。
親しき中にも礼儀あり―
という言葉があるように、いくら家族内でも金銭の貸し借りは、のちのち大きなしこりを残すということを覚悟しなければなりません。
これは返済が無事終えた後にも残ります。
ですから私が義妹に高額のお金を貸してほしいと言われたら、借りる理由を聞いた上で自分があげられる額を渡します。
そして、その時は必ず夫である(義妹の実兄)にも同席してもらいます。
金額の大小に関わらず、お金の貸し借りには大きなデメリットが発生します。
「貸す人」、「借りる人」それぞれの本性が見えてしまいます。
だからこそ、健全な関係性を保つためにはある程度の線引き、(自分自身の覚悟)をしっかり持つべきだと思いますよ。
Text by Nana Yasuda
Photos by Azusa Hasegawa
Hair&make-up by Manami Takenaka
costume FRAY I.D