相談:子どもの教育方針のことで夫と意見が合いません!
(大阪府・42歳・ユキエ)
この春から小学5年生になった息子がいます。小さいころは夫と子育てについて意見が合わないということはなかったのですが、ここのところ息子の教育方針で意見が合いません。ときどき、強い言い合いになることも…。
市井紗耶香さんからの回答は……!
お子さんの進路話をきっかけに夫婦喧嘩に突入…または離婚というお話、耳にします。
どんな環境下で育てたいか…、何をこの子に与えていきたいか…など、子どもの進学はとりわけ親の関心度が高い話題ですよね。
まさに、我が家もそのひとりです。
子どもの将来に望むことや進学へのコストなど、話題は絶えません。
お父さんが望むこと、お母さんが望むこと、そして主人公である子ども自身が望むものとそれぞれ考えが違えばなかなか話しはまとまりません。
子ども自身がはっきりとした将来像を親に話してくれれば方向性は見えてくるでしょうが、まだはっきりしない、迷っている…なんてことはよくあるケースです。
そこで、親が「こうしてみたら?」、「あれはどう?」と意見をしてしまうと子どもはさらに迷ってしまいます。
私にとって子育ては「お腹に宿ってから成人を迎えるまで家族がチームを形成し、前に向かっていく」そんなイメージです。
だから誰の意見が合っている、間違っているはないと思います。
家族で冷静に話し合う、たまには第3者の意見も!
我が家は自分ひとりだけで抱えないよう、どんな些細なことも夫に相談するようにしています。
「この日は保護者会で係決めがあるんだ〜」
「塾の面談はこの日にしようかと思うんだけど…」
など直接、夫には関係ないことでも子育てに関することであれば話題にして一緒に子育てに参加をしている、という感覚を持ってもらっています。
また、夫婦だけではなく子どもにも一緒に会話に参加してもらうと効果的です。
学校の様子やお友達のこと、進路のことなど子どもも両親に聞いてもらえれば安心するでしょうし、悩みがある場合はその時点でシェアしておけば大きな悩みに発展することもありません。
なかには子育てに消極的な旦那さんもいるでしょう。
または、仕事が忙しくて物理的に時間を取れない場合も…。
しかし、夫婦が冷静に話し合う機会を設けなければ意見のズレはどんどん広がるばかりです。
なるべくママもひとりで抱え込まず、夫婦の大切な「共有事項」と認識してもらい、一度は話し合いの場に同席してもらいましょう。
それでも難しい場合は、第三者の意見に夫婦で耳を傾ける機会を作ってみてはいかがでしょうか。
たとえば、学校や塾の面談を夫婦で参加し、先生の意見を聞いてみる。
夫婦共通の先輩パパママに相談してみるなど、自分たち以外の意見に夫婦で耳を傾けてみてください。
冷静に話し合えば、どこかで折り合いをつけることができると思います。
子どもが成長していき、手を離れたときに「あんなこともあったね」、「こんなこともあったよね」と家族の共有事項を思い出して笑えるようになるといいですね。
私もそんな日を楽しみに今日も家族と向き合っています。
Text by Nana Yasuda
Photos by Azusa Hasegawa
Hair&make-up by Manami Takenaka
costume FRAY I.D