相談:スマホなどのデジタル機器との付き合い方、みなさんはどうしていますか?
自宅にいる時間が長くなったせいか、前よりも増してスマホやデジタル機器をのぞいている時間が増えました。子どもに注意をしておきながら、自分はなかなかやめることができません。みなさんはどうしていますか?(40代前半:N子さん)
市井紗耶香さんからの回答は……!
「ママ、なんで携帯ばっかり見ているの?」
長引くコロナ禍、終息が見えないので不安に思う人も多いかと思います。
外に出かけられない分、家の中で携帯やデジタル機器に触れる時間が増えてしまいましたよね。
「お子さんには注意をするのに自分は見てしまう」という感覚、よくわかります。
このことで自己嫌悪に陥ってしまう方もいるかもしれません。
かつての私も1日に7、8回ほどブログをあげていた時代がありました。当時の勢いがそうさせていたので、その頃の自分を否定はしませんが、ある日を境に止めました。
当時の私は朝昼晩、四六時中携帯を握りしめ、ご飯を食べている時も、寝かしつけをしている時も、とにかく常に携帯がそばに無いと不安でした。
こんな生活が日常的になっていた時、ふと子どもが私に尋ねました。
「ママ、ごはん一緒に食べないの? なんで携帯ばっかり見ているの?」
不思議そうに、そしてまっすぐな眼差しがこちら見つめていました。
その瞬間にハッとしました。
私は、目の前にいる、何よりも大切な子どもに目を配らずに、『誰かに認めてもらいたい』そんな気持ちを優先していたことに気が付いたのです。
両手いっぱいで抱きしめてもらいたかっただろうな……。
もっと一緒に遊んでほしかっただろうな…‥‥。
自分のことをきちんと見て欲しかっただろうな……。
そこで私は子どもたちに真剣に向き合えていなかったことに気付き、反省しました。
不思議と『ブログを更新しなければいけない』というプレッシャーから離れた途端、ストレスが減り、本来の自分を取り戻せたような気がしました。
まずは時間を決めて、デジタルデドックスをはじめましょう。
とはいえ、私の場合はお仕事をSNSやメールでいただくことがあるので、今はおおよその時間を決めてその時間だけ、デジタル機器に触れるようにしています。
また、SNSやブログの更新も、自分が書きたいなと思ったときだけにしています。
暇だからといって誰かのSNSを見たり、検索したりすることから意図的に離れるようになったら心が快調になりました。
相談者さんも、時間を決めてデジタルから離れる“デジタルデドックス”をしてみてはどうでしょうか。
本を読んだり、お子さんとゆっくりお話しをしたり、アルバムの整理をするなど、自分の心が整う時間を多くしてみると、自己嫌悪に陥ることもありません。
SNSやネットの情報が、今の自分にとって必要かどうかも問いてみてください。
おのずと答えがみつかるのではないでしょうか?