夫婦の問題は「人間性」が原因ではない
今まで数百人の女性の夫婦間のパートナーシップの相談に乗ってきましたが、私の長期講座を受講する女性たちの中には、当初はあざみさんのように完全に夫を憎んでいる女性もとても多いです。
しかし、どんな夫婦関係であっても、女性が本気で夫婦関係を改善したいと望めば、例え夫側の人間性や言動には全く変化がない場合であっても、夫婦関係の改善は可能だということを実感しています。
では彼女たちが一体どのように夫婦関係を改善したのかと言うと、まず夫婦関係の問題というのは、相手の人間性にあるものではないということを認識するところから始まります。
あざみさんはご自分の夫婦関係の問題を夫の人間性にあるものだと考えられています。しかし私が見てきた限り、夫婦間の問題というのは人間性によるものではなく、全てがコミュニケーションの問題になります。
例えば相談文に書かれているように、家族で外出していても突然何も言わずに足が自分の用事を済ませると遠くに行ってしまう。こういった行動を夫がとった時に、自分がどのようにコミュニケーションをとるのか次第で、夫婦関係は変わるのです。
あざみさんがすべきことは夫に気を使うことではなく、自分がどうして欲しいのかを伝えることです。
こうアドバイスすると、言っても聞いてくれない、と反論されることも多いのですが、それでもやはり伝わるまで伝え続けるしかないのです。
そんなの面倒、という気持ちはわかります。しかし、うまくいっている夫婦というのは、こういった面倒を続けている夫婦なのです。
関係修復の気力が本当になかったら相談されないのではと思いますので、あざみさんはできるものなら関係修復をしたいと思っているはずです。であれば、面倒でも乗り越えるしかありません。では、どうしたらその「面倒でも大切なこと」に取り組めるのかというと、それ以外の面倒でどうでもいいことをまず手放すことです。家事や育児、仕事の中で、自分じゃなくてもいいことをまずはやめて自分の中に余白を作ってみてください。応援しています。