「独身だがら不安」なのではない
はっきり言って、もし仮にさやかさんが結婚して旦那さんがいたり、あるいは子供がいたとしても、将来が不安なことには変わりないかと思います。
以前の私は、結婚して、子供ができ、自分に誇れる仕事を持て、たくさんお金を稼ぐことができるようになれば、もう不安は無くなるものだと思っていました。
しかし実際に、現在の私は以前の私が想像していたものを全て持ち合わせてはおりますが、依然として将来は不安なままです。
自分一人の不安だけではなく、夫が元気なままでいてくれるか、子供を無事に育てられるか、など別の不安も襲ってきますので、独身時代よりも安心の総量や幸福の総量は増えたのか?と考えてみると、そんなことはないように感じます。
また私の周りには、一生かかっても使いきれないくらいの資産を持っている友人も多いですが、彼らもそんな状況にあってでも、未来のことをあれこれ考えて対策をし続けているところを見ると、どうやら資産があったところで不安がなくなるものでもないようです。
つまり、さやかさんが将来に対して不安を感じることと、今、独身でいることにはなんの関連もありません。
どんな状況に生きていようと、人は皆、将来は不安なもののように思います。もしかしたら不安がないひともいるかもしれませんが、それはおそらく状況によるものではなく、生まれつきの性格によるものの方が大きいのではないでしょうか。
つまり、今現在、さやかさんに残された「将来の不安から逃れる唯一の方法」は、今できる限りの対策はしつつも、なるべく将来のことは考えない、これしかないのではないかと思います。
万が一、将来起きることが全てわかっていたら不安はないはずですが、そんな決まりきった人生を送ることを考えるとやはり気が滅入るため、今の日々を楽しむ以上に素晴らしいことはないと思います。ともに頑張りましょう。