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市井紗耶香さんが読者のお悩みに回答!「再婚を考えているけど、子どもへの伝え方に悩む……。」

家族・人間関係

2022.04.06

元モーニング娘。の市井紗耶香さんが読者の悩みに回答する連載「#本音で話そう」。結婚生活、子育て、人間関係、そして体の悩みなどの相談ごとに市井さんならではの視点でお答えします。第10回目は「再婚を考えているシングルマザー」のお悩みに市井さんがご自身の経験をもとにアドバイスしてくれました。

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連載:元モーニング娘。の市井紗耶香さんが読者の悩みに回答!

相談:好きな人ができました。彼とは再婚を考えています。そこで、子どもたちにどうやって話そうか悩んでいます。

親子出典:stock.adobe.com

(京都府・34歳・リョウコ)

現在シングルマザーですが再婚したいと思える彼ができました。

そこで相談なのですが、彼の存在を子どもたち(8歳の男児と5歳の女児)にどのように説明すればいいか悩んでいます。

子どもたちが彼をすんなり受け入れてくれるといいのですが…。

市井紗耶香さんからの回答は……!

市井紗耶香

相談者さんはこれまでシングルで日々奮闘されてきたかと思います。
毎日、お疲れさまです。
再婚したいと思える彼の存在を子どもたちにどう伝えていくか…ですが、考えてしまいますよね。

私の場合は子どもたちに「ママね、好きな人が出来たんだ〜」と話すことからスタートしました。
理解できる年齢だったかは微妙でしたが、(当時の子どもたちの年齢は長女が小学2年生、次女が4歳でした)
食事や遊んでいる時など、さりげない日常の中でポロッと口に出すような感覚で話しました。

「ママにも好きな人が出来る」

「ママも恋をする」

ということを子どもたちに伝えることは勇気が必要かも知れません。
しかし、それはとても素敵なことです。

「~しなければならない」に縛られていた離婚直後の私

「この子たちは私が命を懸けて守らなければならない」

「私が父親役もしなければならない」

「子どもたちに寂しい思いをさせてはならない」

離婚後、しばらくはこんなことばかり感じていました。
そして、経済面での不安と闘いながらなんとかして子どもたちを育てなければ!と必死でした。

今思えば当時の私はどこかで自分自身を「枠」にはめていたような気がします。
だからこそ、「どうして私だけこんな思いをしなければならないの…」と負のスパイラルに陥ることもしばしば…。

少しして生活に余裕ができてくるとようやく私にもゆとりが生まれ、子どもたちと心から笑える日が増えてきました。
そんな頃に今の夫と出逢いました。

日常の中でポロッと口に出すような感覚で

親子出典:stock.adobe.com

再婚はこれもタイミングかと思います。

私の場合は一通のメールがきっかけとなり、再婚のスイッチを押すことができました。
子どもが熱を出した日の朝に「今日は〇〇が熱を出したから学校を休んだんだ」と今の夫にメールをしたところ…

「心配だね、子どもたちをよろしくお願いします」

と返信をくれたのです。
この何気ない一言で私の心は温かくなり、再婚を決意しました。

子どもには先ほどお話したとおり、日常の中でポロッと口に出すような感覚で彼の存在を話してあったので、夫と子どもたちが初めて会った時もごくごく自然にご飯を一緒に食べて、近所の公園でシーソーをしました。

子どもたちもはじめは恥ずかしがっていましたが、だんだんと打ち解けていきました。
そこから一緒に過ごす日々を徐々に増やしていきました。

付き合いはじめた頃は子どもたちとの時間を彼との時間で削られていないか? 
など、後ろめたさも感じました。

けれど、その先へ進むためには様々な感情を受け入れてその都度、微調整をしていくことが大事だと思います。
相談者さんが「その先」に自分や子どもたちの笑顔を想像できるのならば勇気を持って前に進んでみてください。

焦らず、まずはじっくり自分を見つめて。
そして、自分を愛でて愛を育まれてくださいね。


Text by Nana Yasuda
Photos by Azusa Hasegawa
Hair&make-up by Manami Takenaka
costume  FRAY I.D

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