育児あるある図鑑【File.01】は… 『孤高のシールデコリスト』
■生息地
床や壁、タンスや棚、冷蔵庫などの前。
また、居眠りをしているパパやママの手足や背中付近に現れることもある。
■生態
ペタペタペタ。ペタペタペタペタペッタペタ。
夢中になって一心不乱にシールを貼りまくるその姿は、まさにストイックなアーティストそのもの。
最初のうちは壁やドアや床などを活動の中心拠点としているが、次第にあらゆる所に現れるようになる。
「私に貼れない場所などない!」と言わんばかりに、ちょっとした隙間さえ見つければ、容赦なくシールでデコレーションしてしまう。
気がつかないうちに家の様々な場所にシールアートを残していくので、ある意味“小さなバンクシー”と言ってもいいのかも。
油断をしていると、パパやママの手足、背中、洋服、カバンなどにもペタペタしていることがあるので、外出前にはチェックを忘れずに!
■「キャンバス」を用意してあげるといいかも
外出先から帰宅して、風呂に入ろうと思い服を脱いだときに、シャツの肩の部分にアンパンマンのシールが貼ってあるのに気づいたことがあります。
「俺は今日一日ずっとこれを付けたまま街中を歩き回っていたのか…」と愕然としました。
精神的にアンパンチを食らったような気分になりましたね。
ただ、シールは貼るもの。
シールがあったら「貼りたい」と思うのは当然の流れ。
そこにシールがあるのに「貼っちゃダメ」なんて言われたら、子どもだってやり切れない気持ちになることでしょう。
「貼らねぇシールはただの紙切れだ!」と叫びたくもなることでしょう。
例えば、「ここになら自由に貼っていいよ」と、捨てるつもりの段ボールなどを渡してあげたりすると、そこをキャンバスにして楽しんでくれるのでオススメの策のひとつですよ。
次回の育児あるある図鑑は、「睡眠時かかと落とし症候群」です。お楽しみに!
文/山田周平
ライター。1児の娘の父親である。WEBサイトの企画・ライティングや恋愛・育児コラムの執筆などを行っている。著書に『ひとのパパ見てわがパパ直せ』(メディアソフト)。
イラスト/波打ベロ子
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