小田桐あさぎさんからアドバイス:人生は「思い通り」にはなる
モンレイさんが本当につらいことは、結婚できていないこと、就職先がないこと、それ自体ではないと思います。
世の中には、結婚してなくても幸せに暮らしている人や、就職先がなくても幸せに暮らしてる人、結婚したら負け、働いたら負けというくらいの気持ちでいる人はいくらでもいますよね。
つまり、今の環境それ自体が不幸なわけではなく、あえて不幸である理由を考えるとしたら、今のご自分の人生に対し、自分自身で納得できていないことです。
自分の中で独身最高!実家最高!という確固たる気持ちがあれば、親が何と言おうと気にならないのではないでしょうか。
このことに対し、モンレイさんはひょっとしたら「いや、私だってできることなら仕事も続けたかったし、結婚もしたかった。でもできなかったんだ」という認識でいらっしゃるかもしれません。
しかし人生というのは「願い通り」にはいかなくても「思い通り」にはなっているものです。
例えば30代のうちに手に職をつけて転職するなり、必死で婚活に励むという選択肢が、モンレイさんの中ではあったはずです。過去のことだけではありません。今現在においても、今から仕事だって本当はいくらでもあるでしょうし、婚活だっていくらでも可能です。しかし自分の中ではやはり「それをしたくないから」選んでいないのです。
いくつ受けても決まらず・・・と書かれていますが、例えばそれでも働けるために資格をとってみたり、あるいは雇用の条件を下げるということはいくらでもできます。結婚も同じです。今現在、持っている条件を少しでも下げられれば、いくらでもいるでしょう。しかしモンレイさんは、条件を下げるくらいならしたくない。その「したくない」という現実が叶っています。
つまり本当はモンレイさんは、ご自分の「条件を下げていない」今の人生に、本心では満足しているはずなのです。しかし今のご両親の言動や、世間体を意識するあまり、満足していないような気持ちになってしまっているだけなのでは?というのが私の持論です。
独身を謳歌できて最高、働かなくても食べていけて最高、条件を下げるくらいなら今のままがいい。ということを、堂々と開き直ってみてはいかがでしょうか。そういう気持ちがご自分の中にあることを隠す必要も、そのことに対して申し訳なく感じる必要もないのではと思います。
「嫌われる勇気」で有名なアドラーも「人の悩みは全て人間関係の悩みである」と説いています。
つまり「人からどう思われるか?」だけを排除することさえできれば、今のままでも十分に幸せを感じることは可能です。モンレイさんは情けない娘などではありません。ご自分の人生を、謳歌していきましょう!