相談:ペットロスで仕事も家事も手に付きません……。
(45歳 岩手県 みちこ)
先日、子猫から飼いつづけてきた愛猫が病死してしまいました。自宅で仕事をしている私に15年間ずっと寄り添ってくれていた存在だったのでショックが大きく…。仕事も家事も手に付かず、完全にペットロス状態です。
市井紗耶香さんからの回答は……!
15年間、毎日一緒だったかと思うのでそれは辛いですよね。
私も実家で飼っていた愛犬が旅立った時はショックで前を向くまで時間がかかりました。
いつも一緒にいた母の方が落ち込み様が激しく、いわゆるペットロスでした。
そばで見ていてとても心配したのを思い出しました。
ペットがいるご家庭では誰もが経験するペットロス。
ペットを亡くした時の乗り越え方はそれぞれかと思いますが、泣きたい時は思い切り泣きましょう。
我慢せず、今の気持ちに素直になることが早く立ち上がるきっかけになると思います。
「あの時、もっとこうしておけばよかった…」
「元気な時にああしてあげればよかった…」
など、後悔があるかもしれません。
でもその感情も否定せず、受け入れ、泣きたい時にたくさん泣き、思いを寄せて、そして深呼吸しましよう。
焦らず今の気持ちや感情を大切に
ほんの少しでも、気持ちが落ち着いたら食事をとってください。
ご飯が美味しく感じないかもしれません。
また「あの時に…」と感情がリンクしてしまうかもしれません。
そんな時は一休みして、まぶたが重く感じたならば眠ればいいです。
天気が良ければ外に出て、散歩をしましょう。
いつもと違った景色が見えてくるかもしれません。
また、感情がリンクする場面も出てくるでしょう。
涙が出そうになったら上を向いて。
涙がこぼれてしまっても、それでいいんです。
美味しいスイーツや好きな食べ物を買って帰りましょう。
そうして過ごしていれば少しずつですが時間が、時間が解決してくれます。
すぐに立ち上がれる人なんていません。
相談者さんにとって大切な家族だったんですから、すぐに立ち直れるわけがありません。
でも、気持ちが落ちつく日は必ず訪れます。
だから、焦らず今の気持ちや感情を大切にしてください。
最初のうちは起きている時間のほとんどをペットに気持ちを寄せていたかと思いますが、いつの間にか12時間、5時間...と思い出す時間が短くなっていきます。
それは、思いが弱くなったわけではなく、相談者さんが立ち直り、前をむき始めたという証拠。
思いは優しさと強さに変わったと私は解釈します。
次第にご飯が味しく感じたり、友人と笑い合えたり、これ可愛い、あれが欲しいと感じるようになると思います。
必ず時間が癒してくれます。
ゆっくりでいいんですよ。
相談者さんが笑顔になれるよう祈っています。
Text by Nana Yasuda
Photos by Azusa Hasegawa
Hair&make-up by Manami Takenaka
costume FRAY I.D