「どうしたの?」「大丈夫?」という問いかけやお節介は禁物。
これまでなんの問題もなかった親子関係に、変化がみられてきたのならばお子さんが思春期を迎えた可能性が高いかもしれませんね。そんな時期にどんな風に子どもと接すればいいのか、戸惑っている親御さんは少なくないでしょう。
私も一番上の子どもが思春期を迎えたときに戸惑いを感じたことを覚えています。なんとなく距離を感じたので「どうしたの?」「具合悪いの?」「大丈夫?」など、必要以上に質問攻めにしていた時期がありました。当時の私は、「心配なんだから仕方がない」と思い、子どもにお節介を焼いていました。
しかし、その行為は逆効果だったようで「そっとしておいて欲しい」と言われたことがありました。さらには「大丈夫なのに『大丈夫?』って聞かれると大丈夫じゃないような気がする」と言われたことも。自分の行動が子どもにとって負担だったことにその時、気づかされました。そこからは、心配な気持ちはあるものの、必要以上にお節介を焼くことはやめようと意識しました。
お子さんはすでに自分の人生を歩いていることを意識してみては?
さらには子どもに「ママはママの人生があるように、私には私の人生がある」と言われたことで子どもの人生を私物化してはいけないと気づかされました。勉強や友だちとの人間関係、家族の関係性などのバランスに悩んでいる思春期だからこそ、親はそっと寄り添っているだけでいいかもしれませんね。そして、子どものほうからリアクションがあったときは、いつでも向き合えるような準備をしておけばいいのではないでしょうか。
Text by Nana Yasuda
Photos by Azusa Hasegawa
Hair&make-up by Manami Takenaka
costume FRAY I.D