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量産品には無い、手作りしたモノの魅力「ぼく、この服大好きっ!」【トイトイの問い 第58話】

カルチャー

2024.10.12

私たちの日常にある「あたりまえ」。「どうして?」と問われたとき、はっきりと理由を答えられるものはどれだけあるでしょうか。「あたりまえ」への疑問の答えは、きっとひとつではありません。 トイプードルのトイトイと、猫のモラ。2匹の視点から生まれた疑問に、あなたなりの答えを見つけてみませんか?

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連載:トイトイの問い

手づくりの良さって何?

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みんなお店で買っちゃうんじゃない?

現代は、安くて便利でしっかり使えるものがたくさんあります。

でも、量販店で安く買える服やアクセサリーより少し高くてもハンドメイド服やアクセサリーがいいと言う人はたくさんいます。
スーパーで安く買える野菜より少し高くても農家さんの直売所の野菜がいいと言う人もたくさんいます。

作家さんも、農家さんも……『服を気に入ってもらえるように』『アクセサリーを身に着けて笑顔になってもらえるように』『野菜を美味しく食べて貰えるように』と願いをこめながら作っていると思うのです。自分が作ったもので誰かを喜ばせることが、作り手の喜びでもあるのではないかと。
そして、そんな気持ちを感じた人が品物を買ってくれるのだと思います。

量産品には特にそういう願いはなく『仕事だから作っているだけ』という気持ちしか無いものも沢山あると思います。そういう品物からは、喜びを感じることは難しいかもしれません。

私がこの連載で絵を描き、文を書くのもまた、ひとつのものづくりの形です。

『自分が楽しいから描く』『仕事だから描く』ではない『誰かに届けたい』という思いが作品にこめられたとき、より遠くに届きやすくなるような気がしています。

だからこそ、読んだ方がなにか受け取ったときの「届きましたよ」という感想は、作り手にとってとても嬉しいものです。
きっと私も自分の「届けたい」の気持ちと「届きましたよ」の気持ちの交流を求めて作品づくりをしているんだろうなぁ……と思ったりするのです。

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著者

水谷アス

水谷アス

発達障害のひとつ、自閉症スペクトラム障害(ASD)当事者でASD児育児中の母。 理屈っぽい変人と言われながら生きてきました。 そんな変わり者の思考をありのままに伝えることが未来の多様性理解のひとつに繋がることを願って、種まきのようにマンガ、文章、音声、様々な媒体で日々発信活動をしています。 読んだ人の心に新しい気づきが芽生えてくれたら嬉しいです。

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