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毎日ご飯が食べられること。お水が出てくること。「当たり前」だと思いますか?【トイトイの問い 第51話】

カルチャー

2024.09.17

私たちの日常にある「あたりまえ」。「どうして?」と問われたとき、はっきりと理由を答えられるものはどれだけあるでしょうか。「あたりまえ」への疑問の答えは、きっとひとつではありません。 トイプードルのトイトイと、猫のモラ。2匹の視点から生まれた疑問に、あなたなりの答えを見つけてみませんか?

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連載:トイトイの問い

誰だって褒められたら嬉しいよね?

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褒められたら褒めかえしたくなるのかな?

私は以前、実家を出て一人暮らしをしたとき、食事・洗濯・掃除・買い物と、母親がいかにたくさんの家事をやっていたかを知りました。
初めて会社勤めをしたとき、父親がいかに家族を養うだけの収入を得るために頑張っていたのかを知りました。

ただ実家でぬくぬくと暮らしているだけでは気づかなかった『当たり前』たち。
それを両親が作ってくれていたことに、離れてようやく気付けたのです。

これだけではなく、日常でも“水が出ること"“電気が点くこと"“スマホの電波がどこに行っても通じること"“美味しい野菜が食べられること"など、日常の『当たり前』は誰かの力によって作り出されているんですよね。

そう考えると大抵のものが『当たり前』ではなく『ありがたい』ものに思えてきます。
そんな『ありがたい』。漢字で書くと『有り難い』であることはご存知でしょうか?
有ることが難しいと書いて『有り難い』は『当たり前』とは真逆の意味の言葉です。

「当たり前のことは当たり前じゃないからなぁ」とモラが言っている通り、当たり前だと思っていることほど『有り難い』ものかもしれません。

自分が頑張っていることを『当たり前』と思われてしまうのは寂しいものです。
日頃当たり前と思ってしまいがちな『有り難い』ものにこそ「ありがとう」と感謝を伝え合ってみませんか?

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著者

水谷アス

水谷アス

発達障害のひとつ、自閉症スペクトラム障害(ASD)当事者でASD児育児中の母。 理屈っぽい変人と言われながら生きてきました。 そんな変わり者の思考をありのままに伝えることが未来の多様性理解のひとつに繋がることを願って、種まきのようにマンガ、文章、音声、様々な媒体で日々発信活動をしています。 読んだ人の心に新しい気づきが芽生えてくれたら嬉しいです。

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