なんで大人にしか有休はないの?
なんで子どもが休むとズルくて、大人が休むと権利になるの?
以前、下の子が幼稚園に行きたくなかった日に「大人はおしごとがイヤなときもあるだろうけど、行けばおきゅうりょうがもらえるでしょ? わたしはがんばってようちえんに行っても、なにももらえない。おかしい」と主張したことがありました。
幼稚園に通うこと自体は無償になったとはいえ、諸々経費はかかります。お給料をもらえるどころか「お金を払って通っている」んですよね。
しかも本人が嫌がっているとなれば『確かに、そこに本人がイヤイヤ行くメリットとは……』と考え込んでしまいました。
その時は本人の意思を尊重してお休みにしたのですが、その後から私は「休みたいときは休んでいい権利」が子どもにあってもいいよなーと考えるようになったのです。
大人には「有給休暇」が年間数日ありますよね。でも、使わないまま消えていってしまう人も多いようです。私も会社に勤めていた時代、有給を使えたことは殆どありませんでした。他の人が働いている日にお休みする後ろめたさと、他の誰も使っていない中で自分だけが使うのも……いう感覚。これは、お互いで牽制しあっていたような気がします。
でも、働いている人がみんなで有給休暇を当たり前に使っていればこの後ろめたさってきっと無くなると思うんですよね。
個人に「平日に休む後ろめたさ」が根付いているのは、学校教育の過程で染み付いた文化の影響が大きいのではないでしょうか。
元気なのに平日休んだらズルい。毎日来るのは偉い。そんな学校の価値観が大人になっても残ってしまう。しかも子どもたちは無給! 大人より頑張りすぎです。
というわけで我が家では「年間15日、休みたいと思ったときは理由もなく学校を休んでいい」という日を作りました。
まだ使いたいと言われたことはないのですが、何となく休みたいとき休めるという安心感があるようで、子どもたちは「いつ使おうかなぁ」と言ったりしています。
何だか気分の乗らない平日に堂々と休める権利。
大人も子どもも、みんなで使って「当たり前」にしていきませんか?