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PTAの参加は任意のはずなのに…。「なんで前例がないとダメなの?」【トイトイの問い 第43話】

カルチャー

2024.08.17

私たちの日常にある「あたりまえ」。「どうして?」と問われたとき、はっきりと理由を答えられるものはどれだけあるでしょうか。「あたりまえ」への疑問の答えは、きっとひとつではありません。 トイプードルのトイトイと、猫のモラ。2匹の視点から生まれた疑問に、あなたなりの答えを見つけてみませんか?

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連載:トイトイの問い

前例がないことはダメなの?

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かーちゃん…前例になれるかな

脈々と続いてきたものを終わらせたい、やり方を変えたい。
そういう行動に対して誰かが反対してくる理由というのが「前例がない」ということ。

確かに今までやってきたことを踏襲してやるほうが何事も簡単です。
失敗することも少ないでしょう。でも、失敗を避けて同じことをずっと続けることは果たして本当に大切なことなのでしょうか。

「流水不腐」(りゅうすいくさらず)ということわざがあります。
水は同じ場所に何日も放置すればいずれ腐ります。
しかし、何年同じ場所で流れ続けても、川の水が腐ることはありません。

汲んだときはどんなにキレイな清流の水だったとしても、入れ替えなければ腐るのです。
同じことをずっと続けるのは「この水は間違いなくいい水なのだ」と、汲んだ水を何年も入れ替えずに信じているようなものです。

「前例がない」ことは新しい流れです。
新しい流れを拒めば流れは止まります。
流れなければ腐るのは水でなくても同じことでしょう。

今回のお話はどこの学校でも悩ましい問題なのではないでしょうか。
親の働き方や文化の方は流れ続けているのに、PTAの活動形態は昭和の時代からほとんど変わらず、何十年も流れていませんでした。
最近各地で流れを変えようという動きも出てきており、活動形態を変える、無くしてみる、縮小する……など様々な変化が起こっているようですね。

もし自身が関わる活動にやりづらさを感じるなら「前例がない」ことにこそ挑戦して新たな流れを作ってみませんか?

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著者

水谷アス

水谷アス

発達障害のひとつ、自閉症スペクトラム障害(ASD)当事者でASD児育児中の母。 理屈っぽい変人と言われながら生きてきました。 そんな変わり者の思考をありのままに伝えることが未来の多様性理解のひとつに繋がることを願って、種まきのようにマンガ、文章、音声、様々な媒体で日々発信活動をしています。 読んだ人の心に新しい気づきが芽生えてくれたら嬉しいです。

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