評価ってそんなに大切なの?
『しょう』ってとれないとダメなものなの?
私が小学生だったころ。
壁に貼り出されたクラスの絵で金色の折り紙が付いている子は「特に良い絵」という評価をもらっていました。
自分の絵にその折り紙が付いたときは嬉しかったけれど、付いていなかった時はとても悲しかった事を覚えています。
自分が親になって、子どもの通う幼稚園が地域の「お母さんの絵コンクール」のようなものに参加することになり、母の日に描いた我が子の絵が展示されました。
何百人もの園児が描いたお母さんの絵。
たくさん飾られた何枚かの絵には「入賞」の札がついていました。
どの絵もお母さんを一生懸命描いていて、とっても素敵でした。
なのに『賞』というものが生まれた途端『賞を取ったなら、これが上手い絵だ』という価値観が生まれてしまうことは悲しいなと思います。
10人の大人がいいと言った絵が、誰にとってもいい絵とは限りません。
10人の大人が好きじゃないと言った絵でも、誰かにとってはいい絵かもしれません。
学校の成績にしても、会社の評価にしても。
たった数人の誰かが決めた評価がその人の全てではありません。
限られた視点の評価に振り回されず、常に自分にとって大切な視点で物事を見ていきたいですね。