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夕食を任せられたとーちゃんは「何を作ればいいか、わからない」…調べられないの?【トイトイの問い 第32話】

カルチャー

2024.06.22

私たちの日常にある「あたりまえ」。「どうして?」と問われたとき、はっきりと理由を答えられるものはどれだけあるでしょうか。「あたりまえ」への疑問の答えは、きっとひとつではありません。 トイプードルのトイトイと、猫のモラ。2匹の視点から生まれた疑問に、あなたなりの答えを見つけてみませんか?

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連載:トイトイの問い

夕食を任せられたとーちゃんは「何を作ればいいか、わからない」…調べられないの?

まんが

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とーちゃん、調べるの出来ないのかな?

自分にとって当たり前なことを人に頼む時“これぐらい、教えなくても出来るよね”と思ってしまいがちです。

私が会社勤めしていたころ先輩に言われて困ったことは「わからないことがあったらまず調べてみて、それでもわからなかったら聞いて」でした。でも“何がわからないかわからない”レベルになると“何を調べていいかもわからない”のです。

一度わかるようになったひとはわからなかった頃の事を忘れてしまいます。
毎日食事を作る人にとっては当たり前にやれることも、初めて料理をしたときはわからないことだらけだったはず。
「献立 おすすめ」で検索してもいろんな料理が出てきて、そこから何をどう選んで良いのかもわからなかったり、同じ料理でもいろんなレシピが出てきてどれが美味しいのかの判断がつかなかったり。

子どもでも大人でも、不慣れな事をやる時って、不安なんです。だから、少しずつ。
「大人なんだからそれぐらい出来るでしょ?」と頭ごなしに言われてしまうと相手のプライドが高かった場合、失敗を嫌がってやることを諦めてしまうかもしれません。

訳わからないままやって失敗した! という気持ちより、少しずつでも出来た! という気持ちを味わう方が、頼まれた側も次にまたやってみようと、意欲も湧くというものですよね。それは大人でも子どもでも、同じことだと思うのです。

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著者

水谷アス

水谷アス

発達障害のひとつ、自閉症スペクトラム障害(ASD)当事者でASD児育児中の母。 理屈っぽい変人と言われながら生きてきました。 そんな変わり者の思考をありのままに伝えることが未来の多様性理解のひとつに繋がることを願って、種まきのようにマンガ、文章、音声、様々な媒体で日々発信活動をしています。 読んだ人の心に新しい気づきが芽生えてくれたら嬉しいです。

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