将来の夢って、“お仕事”なの?
『しょうらいのゆめ』って、なぁに?
皆さんの子どもの頃の『将来の夢』は何でしたか?
それは、叶いましたか?
将来の夢を聞かれれば大抵の人は職業で答えますよね。
ある程度の年齢になれば「叶わなかった夢」になってしまうことも。
果たして夢とは「職業」でいいのでしょうか。
私が小学校の卒業文集に書いていた夢は『漫画家』でした。
でも今自分が漫画を描いている事に対し、改めて「夢が叶った!」と、思ったことはありません。
私自身、実は漫画家を目指そうとしていたわけではなく、気づいたら漫画を描く人になっていた……という感じなのです。
漫画を描くのはあくまで『手段』でした。
将来の夢としての職業を挙げるとき、それを選んだ理由がありますよね。
本当の夢というのはそっちだと思うのです。『手段』ではなく『目的』の方です。
小学生の頃、漫画を描いて友達に見てもらっていた私の目的は「自分の頭の中にある世界を人に伝えること」だったように思います。
でも、私は漫画以外に文章や声でも「伝えること」をしています。だから未だに「自分が漫画家である」とは、あまり思えていません。じゃあ何なの? と思うのですが、本気で自分の職業がよくわかりません。
職業ひとつを夢にすると『手段を目指す』ということになります。
たった一つの手段に夢を絞ってしまうなんて、ちょっと勿体ないと思いませんか?
公務員になりたい夢がある子に理由を聞くと「安定している」という『目的』が返ってきたりします。でも安定しているのは公務員だけではないはず。
目的のために別な道も選べることを知っている方が、ゆとりのある生き方が出来るように思いますし、夢を叶える確率も上がります。
漫画の中でヒナタちゃんが「大人になっても犬や猫とあそびたい」と言っていますが、きっとそれが「夢」なんだと思います。叶えるために色んな道がありますね。
……さて、今の皆さんの夢は、なんですか?
何歳からでも遅いなんてことはありません。私は40歳を過ぎてから今の仕事をしています。
出来ること、なにかやってみませんか。