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「外で遊んだらどうだ」お父さんが小さい頃と今を比べられても困るよね?【トイトイの問い 第53話】

カルチャー

2024.09.24

私たちの日常にある「あたりまえ」。「どうして?」と問われたとき、はっきりと理由を答えられるものはどれだけあるでしょうか。「あたりまえ」への疑問の答えは、きっとひとつではありません。 トイプードルのトイトイと、猫のモラ。2匹の視点から生まれた疑問に、あなたなりの答えを見つけてみませんか?

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連載:トイトイの問い

昔のことを言われても困るよね?

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お父さんが小さい頃と比べられても困るよな

私は子どものころ外遊びが大好きでした。自分の子どもが外にあまり出て遊ばない様子を見ると「外で遊んでほしい」と思ってしまいます。それはやっぱりその時間が楽しかったからなのでしょう。

現代は小さい子どもを親の責任下に置いておかないと非難される時代なので、昔ほど子どもだけで公園に集まることも少なくなっているように思います。スマホやタブレットからは楽しいものがいくらでも出てきますし、テレビ番組もサブスクで好きなものを選び放題。

自分が子どもだった頃を思い起こすと、スマホどころか携帯電話、ポケベルすら無く、家のすぐそばには山があって、遊び場に小さい子どもがいれば大きい子どもが面倒を見る、子どもだけの世界が当たり前でした。

もし自分が現代に生まれてきた子どもだったら、外に出て遊んだだろうか?と思うと、ゲームや動画がいくらでも楽しめる状況で、わざわざ大人がびっちり付いてくる外にわざわざ出たがることはないかもしれないなぁ……と。

子どもを取り巻く環境が自分が子どもの頃と現代で違いすぎて、遊びの内容が変わってしまうことは仕方ないんだろうなと思ったりします。

わたし自身も子どもだったころ、大人に「自分が子どもだった頃は……」というようなことを話された事も覚えているので、人は、自分が体験してきた時代を次世代の子どもにも同じように過ごしてほしいという気持ちを持っているものなのかもしれません。

時代は移り変わっていきます。
ずっと引きこもってゲームや動画ばかりするのは健康上良くないかもしれませんが、外に出て遊びさえすればいいかと言えば、それもまた違うのかもしれません。

過去と現代の価値観や環境の違いを認識し、その上で伝えていきたいものを考えていきたいですね。

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著者

水谷アス

水谷アス

発達障害のひとつ、自閉症スペクトラム障害(ASD)当事者でASD児育児中の母。 理屈っぽい変人と言われながら生きてきました。 そんな変わり者の思考をありのままに伝えることが未来の多様性理解のひとつに繋がることを願って、種まきのようにマンガ、文章、音声、様々な媒体で日々発信活動をしています。 読んだ人の心に新しい気づきが芽生えてくれたら嬉しいです。

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