大人になってからできる友達は特別
私は昔から、男女の友情は成り立つ派だし、何歳になっても“親友”と呼べる友人と出会えると思っているタイプ。
年齢を重ねる毎に変化していくライフスタイルによって、出会う人や付き合う人も変わっていく。これは自然な流れだと思う。
なんとなくネガティブなイメージを持たれる“ママ友”という存在だって、“ママ”という共通点があったからこそ出会えた人たちであり、子どもたちの成長を共に見守り、子育ての悩みを共有し励まし合いながら絆を深めていく中で、気づけば”友”になっている人がたくさんいる。
大人になってからできる友達は特別だ。
40歳を過ぎてから、お互いを高め合えるような人と出会い、友情を育むことができたら、それ以降の人生がより輝くことになると言っても過言ではない。
甘やかしてくれる友人たちの存在
私は今、人生で一番体重が重い。コロナ太りという言葉を聞くこともなくなったというのに、コロナ禍を機に増え始めた体重はなぜか増え続けていく。定期的にストイックな運動もしているというのに……。
「痩せない」と悩む私に、友人が言った一言。
「順調に育っていてえらいね」
年齢的に突然痩せ始めると周りを心配させてしまうし、ある程度お肉があったほうが若々しく見える。
「そうだよね! 私、えらいよね!」という気持ちになって、落ち込むのをやめた。「痩せない、痩せない」とネガティブモードになっていても仕方がない。友人の言葉には裏がないということがわかっているからそう捉えることができる。
なんとなく行き詰まりを感じて相談をすると、「これから良くなっていく一方ってことだね!」と言われる。
そうだよね。この先上がっていくための悩みだよね! って気持ちになる。
そう。私の友人たちは、私をとっても甘やかしてくれる。
ただ、甘やかしてくれるだけではない。言うべきことはしっかり言う。
「それを言うにはきっとたくさんのパワーを使ったでしょ……。ありがとう」と思うようなことも言ってくれる。
どんなときも互いを全肯定し、必要なときには厳しさも忘れない。
今、私の人生を豊かにしてくれている友人たちとは40歳を過ぎてから出会った人が多い。
ポジティブな言葉が溢れる友達を
何度も書いているように、私は40歳を過ぎたら我慢をしないと決めていたので、心地よい環境に自分を置くことを第一に考えて生きている。
自分が心地よい環境に身を置くことを意識すると、必然的に付き合う人が変化していく。
私は、基本的には物事をポジティブに捉えたいタイプ。会話の流れをネガティブに持って行く人が苦手だ。なので、自己否定感が強い人とは自然と距離を置くようになった。
その考え方がダメだと否定しているわけではない。ただ、そういうマインドで生きている人とは楽しくお付き合いができないということ。合わない人と無理をして付き合いを続けると、結局自分の心が疲れる。
そんな無駄なことにエネルギーを使っている余裕はないのだ。こういう選択や判断を自分のためにしていくって、ものすごく大切なことだと思う。
年齢を重ねていくと、無意識に「若さを失った」とか、「衰えてきている」という想いが働きがち。そんなときに、ネガティブな発言が溢れる環境に身を置くと、どんどん自己肯定感が下がっていってしまう気がする。
生きていれば当たり前に衰えてくことを、ポジティブに受け入れて変化していくことを楽しめるかは、自分の周りにいる人達の影響を多く受ける。
だからこそ、40歳を過ぎてから付き合う友人はポジティブな言葉をたくさん発信する人を選ぶと良い。
友人として付き合っていく中で、お互いを全肯定できるような人と時間を過ごすと良い。
できるなら、「今日も元気に生きてる! それだけでハナマル!」と言ってくれるような、自分という存在をとことん甘やかしてくれるような友達を持つと良い。