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不機嫌をまき散らす人にならないように。「態度だけで伝わるものってあるよね?」【トイトイの問い 第77話】

カルチャー

2025.01.23

私たちの日常にある「あたりまえ」。「どうして?」と問われたとき、はっきりと理由を答えられるものはどれだけあるでしょうか。「あたりまえ」への疑問の答えは、きっとひとつではありません。 トイプードルのトイトイと、猫のモラ。2匹の視点から生まれた疑問に、あなたなりの答えを見つけてみませんか?

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連載:トイトイの問い

態度だけで伝わるものってあるよね?

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何でトゲトゲした行動をするの?

『不機嫌』をまき散らす人、っていますよね。不機嫌の原因がわかった時は大抵その人個人の事情であることが多く、巻き込まれたときはとても迷惑だなぁと感じてしまいます。

心理学に「ビックファイブ」というものがあり、その中の「開放性」が高い人は感受性が高いために、場の空気に引っ張られやすい性質を持っているらしいです。私はこの開放性が高い方なので不機嫌な人がいる場にいるとすぐその空気に引っ張られて具合が悪くなってしまうのですよね……。夫はそういう空気をほとんど感じないそうで、羨ましい限りです。
(自分の開放性が高いかどうか調べられる簡易テストは探すと出てくるので興味が沸いた方はやってみてくださいね)

開放性と関連するかはわかりませんが感情は伝搬するという話を聞いたことがあります。
実際「なんだかこの人楽しそうだなぁ」と感じる人と一緒にいると楽しくなれたり「この人といるときは頑張れる」と意欲的になれる相手っていますよね。
そういった感覚を感じるとき、人間は同じ場にいる者同士で作用しあって生きているのかもしれないな、と思うのです。実際「人の間」と書いてニンゲン。日本語って面白いですね。

自分が誰かにそうやって引っ張られることがあるということは、逆に自分自身が誰かを引っ張る空気を出している可能性もあるかもしれないということ。

関係ないのに嫌な気持ちをぶつけられる側はたまったものではありませんが、いい気持ちをお裾分けしてもらえるならとてもありがたいことです。

自分の気持ちのコントロールが上手になりたいものですね、自分のためにも、周りのためにも。

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著者

水谷アス

水谷アス

発達障害のひとつ、自閉症スペクトラム障害(ASD)当事者でASD児育児中の母。 理屈っぽい変人と言われながら生きてきました。 そんな変わり者の思考をありのままに伝えることが未来の多様性理解のひとつに繋がることを願って、種まきのようにマンガ、文章、音声、様々な媒体で日々発信活動をしています。 読んだ人の心に新しい気づきが芽生えてくれたら嬉しいです。

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