間違いを指摘するのは偉いの?
マコトは偉そうにしてたかなぁ?
ネットなどを見ていると、他者を非難ばかりする方がしばしば目につきます。
しかし、人の間違いを指摘する……というのは、実は簡単なことです。
アインシュタインの有名なエピソードがあります。
「9×1=9、9×2=18……」というふうに9の段を黒板に書いていき、最後に「9×10=91」と書く。それを見ていた周りの人間は「最後の答えが間違っている」と笑います。その様子に対し、アインシュタインは言うのです。
「他の9つの計算が正しかったことを誰も称賛しなかったが、たった一つの間違いを人は指摘する。どんな人でも間違えるときはある。社会は、その人が正しいことをしても何もしないが、間違ったときのみ指摘する」「ただし、決して間違えない人がいる。それは、行動しない人である」
……正確ではないかもしれませんが、そんなお話です。
誰かを非難しているその瞬間は錯覚しがちですが、他者を非難することは相手より偉いことと同義ではありません。人は絶対に何かしら間違える生き物です。間違いも失敗も、探せば誰だって出てくるのが当たり前です。このエピソードは、人の間違いを指摘することより、間違いを指摘されることを恐れず行動出来る人になりましょう……そんなメッセージだったと思います。
今回のお話でマコトが言うように、昔の人は地球を中心に太陽や月が周っていると信じていました。地動説を批判していた人たちは、地動説が正しいと証明されたときどんな気持ちになったのでしょうね。
ネット上に溢れる様々な意見を根拠に、誰かを否定するのは簡単なことです。ネット上にいる同じ意見を見つけてたくさん同じ意見があれば自分の意見が間違っていないと判断することも、現代では簡単に出来てしまいますね。
しかし「『みんなが言ってるから』こいつはおかしい」と決めつけているお父さんに対して「過去、人間は『みんなが言ってるから』を根拠に間違ったことを正しいと思っていたことがあるからそうやって決めつけない方がいいんじゃないか」と言うマコト。
マコトの意見をくだらないものだと切り捨てているお父さんですが……この場合、どちらが『自分の意見』を持っていると言えるのでしょうね。