自分を棚に上げるのはズルいよね?
じぶんがいうのはいいってズルくない?
自分が出来ていないことを人にはうるさく注意する人っていますよね。
そういう人って自分自身が人に言っていることをやれていないことも多々あります。
「あなたもやれてないじゃないか」なんて言い返そうものなら「自分はいいんだ」と開き直ることすらある始末。
私も、出したものを元の場所に戻すというごくシンプルなことがなかなか出来ない人なんですが、子どもに「出したものはちゃんと片付けなさい」と言ってしまうことがあります。言われたって出来ないものは出来ないんだよなと自分で思ったりしながら、おもちゃや服が床じゅうに広がってるとつい口に出てしまうんですよね。
『人の振り見て我が振り直せ』昔の人が考えたことわざって、端的に的を得ていて本当にすごいなぁと思っています。それが出来ない人が多いからこそそんなことばが生まれたんでしょうが、ずっと昔から出来ない人が多いとわかっているにも関わらず現代においても出来ない人がいるのは何世代経ても人が変わっていないということなのでしょうか…。
そう考えるとちょっと寂しいですね。
「自分の悪いところは自分じゃなかなか見えないもんらしい」
お話の中でモラが言っていますが、人って他者より自分の方が圧倒的に見えないものだなと思っています。それは悪いところだけでなく、いいところもですが。
他者は自分の鏡だと言います。
いいところも悪いところも、他者は映してくれるんです。
人の行動で何か嫌な気持ちになるものがあったときは「自分もこういう行動してしまっていないだろうか?」
人の行動で何かいい気持ちになるものがあったときは「自分はこういう行動出来ているだろうか?」
出来ないこと、苦手なこと、周りの人にあまりいい印象を与えないこと…というのはどんな人も持っているものです。誰に対しても何一つ不満を抱かせない完璧な人なんて恐らく存在しないでしょう。
自分の出来てないところを棚に上げて他者の悪いところを指摘するよりも、自分を高めるために他者の観察が出来るようになったらいいですね。
私も子どもたちの散らかった服やおもちゃを見て注意する前に、まず自分の棚や机周りを整理してお手本を示せるようになりたいなと思っています。道のりは、長いですが…