教えてくれたのは……seaさん
家事代行マッチングサービス「タスカジ」ハウスキーパー。20年以上家事代行サービスに携わり、今まで6000軒以上の家の片付けをサポート。現在では予約の取れない家政婦と呼ばれ人気を博している。著書に『家じゅうの「めんどくさい」をなくす。』(ダイヤモンド社)、『タスカジ sea さんのリセット 5 分の収納術』(主婦と生活社)がある。
「調味料やサプリ」の定位置を作ろう
頻繁に使う塩コショウ、ふりかけといった調味料や食後に服用するサプリメント類など、毎回出し入れするのが面倒で、食卓に出しっぱなしになっていませんか?
seaさん「そんな方におすすめしたいのが、食事の度によく出し入れするものを、無印良品の『ポリプロピレンメイクボックス』などの半透明の浅い収納ケースにひとまとめにしておく方法です。その収納ケースをダイニング近くに置くことで、収納ケースごとサッと出して、食後にサッと片付けられます」
ダイニングテーブル近くに収納がない場合は、カラーボックスがあると便利なのだそう。
カウンターがあるダイニングならカウンター下にカラーボックスを設置するとスッキリとした見栄えに。
またカウンター下に入らない・カウンターがない場合は、テーブルセッティングをよくする人の動線に合わせて、カラーボックスの配置を考え、家族が取り出しやすい場所に置くと、散乱しがちなものも片づけやすくなるそうです。
seaさん「カラーボックスの上段に、食卓で使うものをまとめた収納ケースを入れ、中段、下段にはおやつ類やお茶類を入れた収納ケースがあっても便利ですよ」
「カトラリー」は普段使いのものに絞る
毎日使うお箸やスプーン、フォークといったカトラリーは、「普段使いのものに絞り込んで管理するとラクなんです」とseaさんは言います。
seaさん「カトラリーを使用頻度関係なく1か所にまとめておくと、全く使っていないカトラリーの上に、コンビニでもらってきたお箸やプラのスプーンなどをため込んでいってしまい、使いたいものを取り出しにくくなってしまいます。
家族の食事で毎回使うものを厳選し、取り出しやすくしておくのがポイントです」
「ご飯セット」を作ると家族が手伝いやすくなる
seaさんが多くのお宅で片付けの際に提案するのが、普段使いのカトラリーとご飯茶碗、汁椀を一つの収納ボックスに入れておくという方法です。
seaさん「毎日の食事で使うものをひとまとめにしたセットを、子どもの手の届く引き出しに入れたり、炊飯器の近くにセットしてあげると、ご飯をよそったりテーブルセッティングを任せたりと、まるっとお子さんや家族にお願いしやすくなりますよ」
普段の家族の食事の準備がスムーズになり、置き場所が一箇所なら片付けもシンプルでラク。大人にとっても利便性が高い収納術です。
「カトラリー」だけをファミレス方式
seaさん「キッチンの収納スペースが少ない場合は、普段使いのカトラリーを小さな長方形のバスケットに入れておくファミレス方式もオススメです。洗って乾いたカトラリーをバスケットに入れ、布巾でフタをしたらカウンターに置いておくだけ。
バスケットがなければ、使わないマグカップに立てておくだけでも充分です。食事の時にバスケットやマグカップをサっと出すだけなのでカトラリーのセッティングが簡単になりますよ」
出しっぱなしになった調味料やふりかけ、あちこちに散らばって収納されている食器やカトラリー。ちょっとの工夫で配膳やテーブルセッティングがグッとスムーズになります。とくに家族のご飯セットをひとまとめにしておく方法は、子どものお手伝いも促しやすくなるのでぜひやってみたいですね!
取材協力:家事代行マッチングサービス「タスカジ」