教えてくれたのは……タスカジのみけままさん
家事代行マッチングサービス「タスカジ」の人気ハウスキーパー。20年以上もの間、家事代行・ハウスクリーニングに携わり、経験を生かしたテクニックで家中の汚れをピカピカに。レビュー評価が圧倒的に高く、熟練の掃除ワザでリピーター続出。タスカジで講師としても活動している。テレビ・雑誌・WEBなど各種メディアにも多数出演し、生活に役立つ家事ワザを紹介している。
ベランダで、必ず掃除しておくべき場所とは
ベランダには水源がないことが多く、水を運ぶだけでもひと苦労。お掃除に取りかかる前の準備も大変なので、つい後回しにしてしまいがちですよね。
忙しくても、最低限お掃除しておきたいのが、「排水溝」です。
落ち葉や土などが溜まって排水溝がふさがっていると、梅雨や台風などの雨量が多いときに水があふれてしまいます。室内まで浸水すると事故につながる可能性があるので、水の流れだけは確保することがとても重要です。
排水溝の掃除に便利なアイテム
排水溝のお掃除には、デスクまわりをお掃除するときに使うような「ミニほうき&ちりとり」をベランダ用に用意しておくのがおすすめです。
洗濯物を干すついでにサッと掃いてゴミを取り除くだけなので、ふつうのほうき&ちりとりを持ってお掃除するよりも、手軽にできます。
安全に暮らすために、排水溝にゴミを溜めない掃き掃除だけでも習慣づけておくとよいですよ!
効率的なベランダ掃除の手順
ベランダには、砂ぼこり、土、花粉、黄砂、落ち葉、洗濯物から落ちる髪の毛や繊維くずなど、さまざまな汚れが溜まります。
時間に余裕のあるときには、排水溝のお掃除に加えて全体的なお掃除をしましょう。
ベランダ掃除というと、まず水を流す、水拭きをすることから始める方もいらっしゃるかもしれませんが、じつはその方法は、床に汚れがくっついてしまって効率的ではありません。
ベランダを効率的にお掃除する3つの手順をご紹介します!
STEP1:上から砂ぼこりを落とす
お掃除は上からおこなうのが基本です。まずは、室外機や壁などの汚れを落とすことから始めます。
いきなり水拭きするとモップやぞうきんが砂ぼこりですぐに真っ黒になり、何度も洗わなくてはなりません。
上記でご紹介したようなミニほうきや幅のあるハケ、使い古しのハンディモップなどでサッと掃ける砂は下に落としたほうがラクにお掃除できますよ。乾いた状態でおこなうのがポイントです。
ハケは、室外機のファンの外側部分など細かなところの汚れもかき出せるので、おすすめですよ。
室外機や壁は、その後に拭き掃除しましょう。
STEP2:ゴミを集めて掃き掃除をする
上から落としたゴミを含め、ベランダ床のゴミを1か所にかき集めて取り除きます。
かなり汚れを放置していた場合は、髪の毛や繊維くずなどがこびりついたような状態になっていることがありますが、ハケやほうきを寝かせて、こそげ落とすようにすると取れると思います。
STEP3:水をまいてこする/水拭きする
ゴミを取り除いて余計なものがない状態になったら、床に水をまいてこすり洗い、または水拭きして、キレイにします。
ベランダ床の材質によっては、強くこすることができないものもあります。必ず確認のうえ、材質に適した道具でおこなってください。
タイルのような表面がつるっとしている素材の床は、ホームセンターなどで販売されている「玄関タイル掃除用のブラッシングスポンジ」(枝の先に平らなパッドがついているもの)でのこすり洗いがおすすめです。
また画像のようなウレタン塗装の素材の床は、強くこすり洗いすることは不可とされています。硬いブラシで強くこすると塗装がはげることもあるので、お風呂掃除で使い古した柄付きスポンジや、フロアワイパーにゆるく絞ったぞうきんをつけて、拭き掃除をするのがおすすめです。
洗剤を使う場合は「洗剤の選び方と使い方」がポイント
ベランダに置いているボックスや植木鉢、自転車など、長期間同じ位置で留めておいたものを動かしたときに跡に残ったような汚れは、水だけで落ちないこともあります。
どうしても落ちない汚れがある部分は、洗剤を使ったお掃除をします。ただし、洗剤を使っても成果が得られないこともあるので、洗剤の力に過信せず、あまり使いすぎないようにしてくださいね。
洗剤の選び方
ベランダの材質によっては洗剤の影響を受けやすいものもあるので、中性洗剤や、弱アルカリ性までに留めておくのがよいでしょう。
食器用の中性洗剤だと泡が立ちすぎて後始末が大変なので、「ウタマロクリーナー」や、クイックルの「ホームリセット」などのスプレータイプの中性洗剤を使うのがおすすめです。
掃除方法
1.汚れが気になる部分にピンポイントに洗剤をかけます。
2.フロアワイパーにゆるく絞ったぞうきんやデッキブラシなど、ベランダの素材に合った道具でこすります。
3.水で流して完了です。
まずは、排水溝に汚れを溜めないことを常に意識することが第一です。念入りにしたいときには、材質に適したお掃除方法でキレイにしてみてくださいね。
取材協力:タスカジ