教えてくれたのは……マインドトレーナー 田中よしこさん

株式会社コレット代表取締役。心理学、脳科学、コーチングの知見を取り入れ、「自分を本当に知る」ことをメソッド化。個人セッションやセミナーなどを中心に、潜在意識を整え、本心と「未来の理想の思考」を引き出す方法を伝えている。『モヤモヤしない考え方』(ワニブックス)/最新刊『私は私を幸せにできる』(KADOKAWA)がある。
幸福度が高い人が実践している「別れに対する心の整え方」4つのヒント
桜の蕾が膨らむ季節。春の気配とともに、私たちの周りでは「別れ」の空気も漂いはじめます。人生の中で、私たちは多くの出会いと別れを経験してきたはずです。
慣れ親しんだ場所を離れるときや、大切に育んできた関係が形を変えるとき、胸の奥がチリリと痛むのは、それだけ「誠実に生きてきた証」です。別れがあっても幸せそうな人は、決して冷たいわけではありません。ただ、別れの捉え方がさりげなく上手なのです。
今回は、幸福度が高い人が無意識に実践している、「心の整え方のヒント」を4つお届けします。
1.別れを「喪失」ではなく「卒業」と捉える
別れにおいて、最も避けたいのは「自分の一部がもぎ取られた」ような感覚にとらわれてしまうことです。幸福度が高い人は、別れを“喪失”ではなく、「その関係性や時間から学ぶべきことを終えた」と前向きに受け止めています。
「新しい経験やステージに進むための一区切り」と捉えるだけで、心の中のイメージが変わります。“去っていく寂しい人”ではなく、“次のステージへ進む人”として、自分自身を切り替えることができるのです。
2.「感情のデトックス」を自分に許す
「いい大人なんだから、泣き言を言ってはいけない」と、自分の気持ちに無理やりふたをしていませんか? 実は、幸福度の高い人ほど、自分の弱さを素直に認めています。
寂しいときは、しっかり寂しがる。ひとり時間に「本当に寂しいな」と声に出してみたり、誰かとおしゃべりをして気持ちを吐き出したりするのもいいでしょう。感情をしっかりと感じ切ることで、初めて前に進む力を得られるのです。
抑え込まれた感情は、やがて心の奥に澱(おり)のように溜まり、自己肯定感を濁らせてしまいます。まずは、あなた自身が自分の心にそっと寄り添って認められる“一番の理解者”でいてあげてください。
3.「ありがとう」で物語を書き換える
別れには、ときに理不尽な理由や後悔が伴うことも。それでも、幸福度の高い人は、最後に必ず「感謝」という区切りをつけます。
「あのときは大変だったけれど、おかげで強くなれた」。そんなふうに、過去の出来事に感謝のスパイスをひと振りすることで、思い出は“苦い記憶”から“大切な経験”へと書き換えられていきます。
別れ際に伝える感謝の言葉は、相手のためだけではなく、自分自身の未来を明るく照らす光にもなることをぜひ知っておいてくださいね。
4.「ご縁の賞味期限」を軽やかに受け入れる
すべての人間関係に「期待」や「永遠」を求めてしまうと、別れはどうしても苦しいものになってしまいます。
人生には、そのときどきに必要な「役割」を持った人が現れるもの。 「この人とは、この季節を共に過ごすご縁だったんだな」と、“関係の賞味期限”をそっと受け入れる心のやわらかさも大切です。執着を手放すことで、今の自分にふさわしい新たなつながりが自然と入ってくるためのスペースを空けることができます。
別れの先にある、“新しいわたし”との出会いへ
別れの経験は、やっぱり寂しいものですよね。しかし、その寂しさの向こうには、まだ出会っていない「もっと自由なあなた」や「新しい経験」が待っています。
「これからが楽しみだな」。そう自分に声をかけて、今日という日を大切に楽しんでくださいね!





