教えてくれたのは……タスカジのくくるさん
家事代行マッチングサービス「タスカジ」の人気ハウスキーパー。関西エリアで活動し、掃除から料理までマルチに活躍。大手家事代行会社で研修担当の経験もある家事のベテラン。効率よくピカピカにする熟練の掃除テクニックと心あたたまる家庭料理で、依頼者からの信頼も厚い。タスカジの講座の講師としても活動している。
食器の水切りカゴやラックをピカピカにする方法
食器の水切りに付着する汚れの大半は「ぬめり」「水アカ」「カビ」です。洗い終わった食器についた水滴が溜まり、そのまま放置することで発生します。頑固な汚れになる前に、こまめなお掃除を心がけましょう!
基本的には、ロール式の折りたたみタイプも、ラックタイプも、同じ方法でキレイになります。ラックでパーツごとに分解できるものは、一つひとつ外してお掃除してくださいね。
日常の掃除方法
ピンク色のぬめりなどの軽い汚れの場合は、スポンジでこすり洗いをするだけでも簡単に落とせます。溝の部分は、歯ブラシでこすりましょう。
水アカなど、こびりついた汚れの場合は「クエン酸の泡タイプのスプレー」を使うのがおすすめです。
ただしクエン酸は、大理石やアルミ、鉄などの素材には使用NGです。キッチンやラックの素材をよく確認してから注意してご使用ください。
1.「クエン酸泡スプレー」を全体に吹きかけ、しばらくそのまま放置して水アカ汚れをふやかします。
汚れがひどい場合は、キッチンペーパーで覆い、蒸発しないようにその上からラップをかけてから放置します。
2.しっかりと水で洗い流し、乾燥させたら完了です。
何日かに1回は「塩素系漂白剤」
水切りについた“カビ”をキレイにするときには「塩素系漂白剤」を使います。除菌も兼ねて、カビをつきにくい状態にしておくとよいですよ!
塩素系漂白剤を使ったお掃除は、何日かに1回おこなうのがおすすめです。その際は必ず、クエン酸を使わない日におこなうようにしましょう。同じタイミングで使ってしまうと、有毒ガスが発生するため大変危険です。
今回は「キッチン泡ハイター」を使用しています。
1.汚れが気になる部分に「キッチン泡ハイター」をスプレーし、このまま5分ほどおきます。カビがひどい場合には、キッチンペーパーをかぶせ、その上からスプレーしてパックしましょう。
2.しっかりと水で洗い流し、乾燥させたら完了です。
すき間や溝があるアイテムは「泡タイプ」の洗剤が便利
食器の水切りのように、すき間や溝があるアイテムのお掃除には、泡スプレータイプの洗剤を選ぶのがベストです。
クエン酸も塩素系漂白剤も、ふつうのスプレーだと吹きかけた後にすき間から流れてしまいますが、泡スプレーなら汚れに密着して留まりやすくなります。そのまま放置しておくだけの簡単掃除が叶いますよ!
汚れ予防のためには「乾燥」させることが大切
食器の水切りの汚れを予防するためには、水けをできる限り残さないことがポイントです。ふだんからしっかり水けを拭く、水が溜まらないように食器を片づけた後は立てかけるなど、定期的に乾燥させておくようにしましょう。少し意識するだけでも、汚れの付着をぐんと減らせると思いますよ。
こまめなお掃除と予防策が、常に衛生的な状態をキープする秘訣です。どれも簡単な方法なので、洗剤選びにも着目しつつ、日々のお掃除に取り入れてみてくださいね!
※いずれの洗剤も、パッケージ表示の注意点をよく確認してから掃除をおこなってください。
取材協力:タスカジ