教えてくれたのは……タスカジのみけままさん
家事代行マッチングサービス「タスカジ」の人気ハウスキーパー。20年以上もの間、家事代行・ハウスクリーニングに携わり、経験を生かしたテクニックで家中の汚れをピカピカに。レビュー評価が圧倒的に高く、熟練の掃除ワザでリピーター続出。タスカジで講師としても活動している。テレビ・雑誌・WEBなど各種メディアにも多数出演し、生活に役立つ家事ワザを紹介している。
ポイント1:常に清潔にする
汚れを放置すると、洗浄力が落ちる原因につながります。日常的なお掃除、定期的な念入りお掃除で「清潔に保つ」ことが、より長く食洗機を使うための大切なポイントです。
日常的な掃除
使うたびに必ずお掃除しておきたいのが、「残菜フィルター」です。
食器についていた食べかすなどの細かなゴミが溜まると、受け皿の目に詰まってしまいます。受け皿は取り外してブラシでゴミを取り除き、水洗いしましょう。
ニオイをはじめ、カビ・菌の繁殖の原因にもなるため、お掃除は怠らないようにしてくださいね。
意外と汚れている場所が、「ヒーターの上(乾燥するときに熱風が出る部分)」です。
食器を洗ったときに流れた野菜くずが熱でくっつき、カリカリに乾燥してへばりついてしまいます。
ニオイの原因になることもあるので、野菜くずなどがついていたら早めに取り除いてください。
食器から飛んだような食材の汚れなどがフチについているときには、手軽にサッと拭き掃除ができるように、“おそうじシート”を活用するのもひとつの方法です。
水アカや石けんカスなどの汚れには「クエン酸が含まれるシート」が適していますが、オールマイティに使うなら、「重曹やセスキなどのアルカリ性成分が含まれるシート」がおすすめですよ。
念入り掃除
念入りにお掃除したいときには、クエン酸や食洗機専用のクリーナーを使って庫内を清潔に保ちましょう。
お掃除の頻度は、月に1回程度おこなうのが目安です。
1.食器を入れずに食洗機内を空にした状態で、クエン酸の粉末を大さじ2~3杯ほど入れます。
2.空運転して完了です。
※メーカーによって、クエン酸の使用を推奨していない場合があります。クエン酸が使用可能かどうか、取扱説明書などで必ず確認してからおこなってください。クエン酸の使用が不可の場合は、食洗機専用のクリーナーを使用することを推奨します。
※メーカーによって、お掃除に適したコースがある機種もあります。取扱説明書などで確認してください。
ポイント2:予洗いする
ミートソースやカレーなどのドロッとした汚れがついた食器は「予洗いする」ことも、食洗機を長持ちさせる使い方です。
お皿にたっぷりの汚れがついたまま食洗機に入れてしまうと、食洗機に負荷がかかります。さらに、稼働中は汚れた水が庫内で循環していることになり、洗剤の効果にも影響が出ることも考えられます。
シンクで軽く汚れを洗い流して固形物をある程度は取り除き、庫内を循環するお湯を汚さないレベルにしてから食洗機に入れるとよいですよ。
ポイント3:水けが溜まる環境をつくらない
食洗機内のカビや細菌汚れ(ピンク汚れ)をつきにくくするためには、「水けが溜まる環境をつくらない」ことがカギになります。
稼働が終わった後は、通行の邪魔にならないように10~15cmほど開け、庫内に熱気がこもらないように乾燥させましょう。
また少量の食器を手洗いしたときに、食洗機内に立てかけて水きりカゴのように使っているご家庭も多く見られるのですが、それもNG! くり返すことで、ピンク汚れがつきやすくなってしまいます。
とくにビルトインタイプで箱型になっている食洗機は、手洗いした食器の洗い残しが食洗機底の排水部分にたまってしまい、さらに密閉された状態になってしまうので、水きりカゴとして使うのは控えてくださいね。
3つのポイントは、いずれも簡単にできる方法です。修理や交換には高い費用がかかってしまうこともあるので、より長く使うために日ごろからできることを意識してみてくださいね!
取材協力:タスカジ