「違和感」は、自分からのメッセージ
先日、散歩をしていたら、娘がお腹にいるときに内見をしたマンションの前を通った。
すっかり忘れていたけど、その建物を見た瞬間、あの時の記憶が鮮明によみがえってきた。
3階建てのマンション。最上階の角部屋で、ベランダがものすごく広く、夫はすぐにその部屋を気に入った。
不動産屋さんに、「1日考えたい」と伝え帰宅。「決めよう」と言う夫に、どうしても「うん」と言えず、その違和感の理由が知りたくて、その日の夜にもう一度マンションの前まで行った。
きれいな建物だし、広さ、予算、全て問題がないのに、「ここに住みたい」と思えないのはなぜだろう……。
はっきりとした理由はない。けど、私の中の私が、「ここには住めない」とメッセージを送ってくる気がして、夫にはその物件を諦めてもらった。
そのマンションの前に13年ぶりくらいに立って、「ここに住まなくてよかった」と思った。
はっきりとした理由があるわけではない。大事なのは、シンプルに、「私がそう思った」ということ。
自分とのズレを教えてくれる
日常の中に、小さな違和感はいくつもある。「気のせい」で片づけてしまうこともあるけど、なんとなく引っかかる感覚は、流しちゃいけないと思う。
違和感は、「今の自分が選ぼうとしているもの」と「これからの自分が望んでいるもの」との、わずかなズレから生まれるものだから。
「大きな問題ではない。どこかしっくりこない。でも、忙しいし、まぁいっか!」
自分の中にある違和感を無視し続けると、自分の本音に気づく力は少しずつ鈍っていく。
逆に言えば、違和感に気づけるということは、ちゃんと自分とつながっている証拠でもある。
「なんか違うかも」と思えたその瞬間、あなたが選択すべき答えは決まっているのだ。
とは言え、違和感のたびに、立ち止まるなんて無理。そんな余裕をもって生きていられない。
だから、これだけは意識しておいてほしい。違和感を持った瞬間、自分に対して問いを持つ。
「もし、誰にも気を使わなくていいなら、どうしたい?」
「これをこの先ずっと続けるとしたら、どんな気持ちになる?」
「5年後の自分は、今の自分に何て声をかける?」
これは、私自身がよく自分に問いかけていること。自分に対して問いかける。時には、自分にインタビューをする。
自分自身と深く話す。自分の気持ちを引き出す。自分自身との会話をクセにすると、自然と答えが見えてくる。
小さな選択が、未来の自分をつくっていく
人生は、あとから意味がつながることが多い。
「あのとき、なんとなくやめておいてよかった」
「あのとき、少し勇気を出して選んでよかった」
そんな小さな選択の積み重ねが、今の自分をつくっている。
違和感に従うというのは、大きな決断をすることとは少し違う。
大事なのは、“ほんの少し、自分の感覚を信じる”こと。
実は、これだけであなたの未来は静かに変わっていったりする。
だからこそ、伝えたい。今日感じた「なにか違う」を、なかったことにしないでほしい。
その小さなサインを見逃さず、流したりもせず、ちゃんと大切にできたとき、数年後の自分はきっとこう思う。
「あのときの選択、間違ってなかった」と。
答えはいつも、あなたの中にあるのだから。



