「幸せな人」が実践する、ほんとうのやさしさ。
※4コマイラスト:村澤綾香
本当のやさしさって、なんだろう。
「人にやさしくしなければ」と思うあまり、気づけば自分が疲れてしまっている……そんな経験はありませんか? 40代になると、職場や家庭、地域の人間関係など、さまざまな場面で“気を遣うこと”が増えていきます。けれど、他人の目を気にして表面的にやさしくすることは本当の意味でのやさしさとは少し違います。相手にとっても、自分にとっても、負担になってしまうことがあるからです。
やさしさは「しなければならない」ものではなく、「したい」と思える気持ちから生まれるもの。だからこそ、無理して乗り気でない誘いに応じたり、気が進まないのに笑顔をつくったりする必要はありません。断る勇気を持つことも、立派な自己防衛であり、相手との健全な距離を保つことにつながります。
そして何より大切なのは、自分自身にやさしくすること。少し休む、好きなものを食べる、ひとりの時間を楽しむ――そんな小さな“自分への優しさ”が、心を満たし、結果的に自然なかたちで他人にも優しくなれるのです。無理のないやさしさこそが、あなたと周囲を幸せにしてくれますよ。