夫婦の会話、1日何時間?
夫婦の会話時間は、平均するとどのくらいなのだろう。共働きなら、一緒に過ごせるのは平日の朝や夜、そして土日くらい。そんな限られた時間の中で、夫婦はどのくらい会話をしているのだろうか。
そんな疑問を持ったのは、友人から言われた一言がきっかけだった。
「あなたたち夫婦って、1日中会話してない? 毎日、よくそんなに話すことがあるね」
言われてみれば、私たち夫婦は確かによく話す。フリーランス同士で家で仕事をしていることもあるが、それにしたって、よく話す。
会話の内容はさまざまだ。娘のことはもちろん、最近読んで面白かった本、それぞれの仕事、行ってみたい場所。何かを相談することもあれば、特に結論のない話で盛り上がることもある。
私にとって夫は、夫であると同時に親友であり、この世で一番私を理解してくれている人だ。夫にとっても、私はそういう存在なのだと思う。夫婦としての会話もあれば、親友としての会話もある。人生について語り合うことも、仕事の相談をすることもある。そんなふうに話していると、1日の会話時間が10時間近くになる日もあるくらい。
友人が驚くのも無理はない。けれど、私たちにとっては、話すことが特別なイベントではなく、ごく自然な日常になっている。
娘が帰宅してから寝るまで、会話が絶えないわが家
夫婦だけでなく、わが家は家族の会話量も多い。娘が学校から帰ってきて寝るまで、3人で話している時間がとても長い。
中学1年生になった娘には、反抗期らしい様子が見え隠れすることもある。それでも、まだまだかわいいもので、学校から帰ってくると、その日にあった出来事をいろいろと話してくれる。
中学生にもなると、友人関係をはじめ、子どもなりに悩むことも増えてくる。そんなときは、家族でじっくり話し合う。親が一方的に答えを教えるのではなく、何があったのか、どう感じたのか、これからどうしたいのか。そんなことを一緒に考える時間も、わが家にとっては大切な会話のひとつだ。
娘は小学生の頃から国語の成績がとてもよく、文章を書くのもうまい。けれど、読書があまり好きではなく、ほとんど本を読まない。一方、中学生の頃の私は、明けても暮れても本を読んでいた。本に興味を持たない娘を不思議に思い、夫と「本を読まないのに、国語が得意なのは不思議だね」と話したことがある。
すると、学校の面談で担任の先生から、こんなことを言われた。
「ご家庭での会話量の多さだと思います」
本を読むことで身につくと思っていた言葉の力が、日々の会話からも育まれているのかもしれない。そう考えると、何気なく交わしている家族の会話が、少し違って見えてきた。
家族仲良しの秘訣は、何気ない会話の積み重ね
家族だからといって、何もしなくても気持ちが通じ合うわけではない。むしろ、近い関係だからこそ、言葉にしなければ伝わらないこともある。
今日あった出来事を話す。気になったことを相談する。くだらない話で笑い合う。ときには意見が食い違って、じっくり話し合うこともある。そんな会話の積み重ねが、お互いの考えや気持ちを知り、理解し合うことにつながっているのだと思う。
家族で出かけたり、一緒に食事を楽しんだりすることも、もちろん大切だ。でも、特別な予定がなくても、家の中でたくさん話して笑い合える。それだけで、毎日の暮らしはずいぶん豊かになる。
家族仲良しの秘訣は、特別なことをするよりも、日々の会話を重ねることなのかもしれない。
「今日は何があった?」「それで、どう思った?」
そんな何気ない一言から、家族の会話は始まる。今日もわが家では、きっと話が尽きない。



