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「まだ結婚しないのか?」上司からのセクハラ発言にもう限界!でも会社はやめたくない…。46歳女性の相談

家族・人間関係

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2023.01.13

心理カウンセラーの古庄由佳です。カウンセリングに来てくださる方には「うさこさん」と呼ばれています。 自分の心に蓋をして、我慢を続けて生きるのはとてもしんどいですよね。最近はスマホやSNSのおかげで情報が溢れてすぎているためか「自分の考え方がおかしいのかも」「私だけじゃないし」とガマンしてしまっていることもあるようです。自分の人生をHappyにするかどうかは自分が決めると信じて、皆さんのお悩みに答えます。

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連載:心理カウンセラーうさこの「心を軽くする考え方」

相談:職場の上司のセクハラ発言にイライラが募り…

ひとりで悲しむ女性出典:stock.adobe.com

(群馬県 みさき 46歳)

現在、未婚です。

職場の上司が「まだ結婚しないのか?」「子どもはもう無理なんだろ?」など、この時代に私のプライベートについて色々言ってきます。
最初は流していたのですが、飲み会のたびに言われていじられ、表面では「あはは」とニコニコするもののかなりイライラして、もう会社をやめたいという気持ちにまでなってきています。
最近はすれ違ったときに私の見ため(ちょっと太ったんじゃない?など)についても言ってきます。

こんな上司のために会社を辞めるのはイヤで。
でもこのままだとストレスでどうにかなってしまいそうで、もう顔も見たくありません。
周りから見たら直接言えばいいと思われるでしょうが、性格的に難しく。
うさこさんは、どうしたらよいと思われますか?
 

自分自身を大切な存在として扱うために。

回答

上司の発言にイライラして、「もう会社を辞めたい」という気持ちにまでなっているのですね。かなりストレスが溜まっていますね。ご相談くださって、ありがとうございます。

確かに、「女性に対して、結婚、出産のことや見た目のことをいじってくるなんて……、もう少し配慮してほしいなあ」と言いたくなってしまう残念な発言だと私も感じます。そして、上司と部下という関係上、上司に対して「やめてほしい」と強く言いにくい部分があることも想像できます。
 
と同時に、ご相談文中の「表面では『あはは』とニコニコするものの」という言葉が気になったのですが、もしかしたらみさきさんは、相手に合わせるために自分の気持ちを隠すことが得意になってしまっていませんか?
 
空気を悪くしたくない、揉めたくない、相手を不機嫌にしたくない、という思いから、自分をちょっと誤魔化すことは誰にだってあると思います。
 
ただ、その思いが強すぎると、相手はあなたが嫌な思いをしていることに気づけなくなってしまいます。そうすると、相手は悪意なく同じことを続けてしまったり、ましてや表現がエスカレートしてしまう場合さえあるかもしれません。
 
「そんなのおかしいでしょ!自分で気づいてよ!」
と思われるかもしれません。確かにそうしてくれたらいいのですが、相手が自然と変わってくれるのを待っていると、今のようにイライラが募っちゃいますよね。

ですので、ちょっと視点を変えて、「どうして私は、ストレスでどうにかなってしまいそうと感じるほど苦しくなるまで、表面上で相手に合わせているのだろう?」と、考えてみてほしいんです。みさきさんの心の中には、どんな禁止令があるのでしょう?
 
上司に逆らってはいけない?
相手を不快にさせてはいけない?
 
直接伝えることが「性格的に難しく」と書かれていますね。その「性格」とは、心の中にあるこうした禁止令の結果、できたものかもしれません。であれば、心の禁止令を緩めていくことで、難しさが和らいでいくかもしれません。
 
そこで、ぜひ取り入れてみてほしいのが、「アサーティブコニュニケーション」の考え方です。
これは、相手の尊厳も大切にしながら、自分の存在も同じように大切に扱い、自己表現していくコミュニケーションのこと。

たとえ上司と部下であっても、人と人です。「何を感じているのか、どう接してほしいのか」は、表現しないと伝わらない部分がありますし、自分を表現することは、相手を否定することや相手に逆らうことではありません。

みさきさんは、大切に扱われる存在です。ですから、もし上司がみさきさんを大切にする方法を知らないだけなのであれば、それを伝えていくことは自分も相手もを大切にする行為になります。
そして、会社にとっても、みさきさんは大切な人材です。もしも上司が、みさきさんを大切にする方法を知ったのになお、何らかの事情で、みさきさんが大きなストレスを感じる状況が続いてしまうのであれば、会社としても一緒に考えて、環境を改善していく責任があります。

ですからまずは、
「自分の気持ちにウソをつかなくていいんだよ」
と、許可を出すところから始めてみてください。

うれしくないのに、ニコニコしなくていいんです。
ひとりの大切な人間として「私がこんな気持ちになってしまうので、その発言はやめてほしいです」と伝えてもいいんです。
他の上司や職場の仲間に相談にのってもらってもいいんです。
どうぞ一人で我慢しないで。自分を表現することは、自分を大切にすること。ぜひこれをきっかけに自分自身を大切な存在として扱うことに取り組んでみてくださいね。
 

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著者

古庄由佳さん

古庄由佳(うさこ)

17歳の頃に、徐々に視機能が失われていく難病であると診断される。病気に負けず頑張りたいのに、体も心も人間関係もどんどん壊してしまう。そんな生きづらさから、心のことを学び始める。2012年より、心理カウンセラー、セミナー講師、心理スクール講師として活動。自分との仲直りをテーマに、本来の魅力や才能を解き放っていく心理カウンセリングの他、病気からのサインを受け取り、本来の自分らしい人生を取り戻していく卒病カウンセリングも好評。20年近く住んでいた東京を離れ、2019年に福岡県糸島市に移住。著書は「心屋流 戦わないで生きていく」「心屋流 がんばらないレッスン」(ともにPHP研究所)。

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