連載記事

結婚を約束したはずなのに……彼が妻子持ちでした #心理カウンセラーうさこの心を軽くする考え方

カルチャー

stock.adobe.com
広告

連載:心理カウンセラーうさこの「心を軽くする考え方」

うさこさんからのアドバイス:いつだって「心が先、現実が後」

そそそそそれは……大変ショックな出来事でしたね。

家族同然に暮らしていた彼ですもの。別の家族がいた……という事実に、どれほどびっくりされたことか。言葉を失います。

ただ、そんな出来事があっても、ありんこさんの目線は、彼を責めたり、ご自身を責めたりするところには向かわれず、ご自身の未来のほうを向かれていらっしゃるように見えて、そこがとっても素敵だなあと感じました。きっと芯の強い女性なのでしょうね。

さて、「どうすればいいのでしょうか」のことですが、彼の奥さまとの話し合いや慰謝料等に関する部分については専門外でお答えができませんので、私は心理カウンセラーとして、ありんこさんがこの先望む未来に向かって歩いていくための心のあり方についてお話をさせていただきますね。

一番大切なのは、ありんこさんがどうされたいか? ですよね。

ご相談文を読む限り、ありんこさんの未来への望みは、心を許せる居心地の良いパートナーとの間にお子様を授かり、家庭を築かれることのようです。
その未来を叶えていくために最も大切なことは、ありんこさんが書かれた下記の部分の想いを変えていくことです。

>しかし、彼と同じくらい居心地の良い人が今後あらわれるのか、私は今までモテたこともないですし、彼が初めての人なので、これを逃すと結婚も子どもも難しいかもと思ってしまうのです。

まずは、ここに書かれた内容について、いったん真っ白にしてみてください。

これまで自分に対して信じてきたことは一度すべて忘れて、

「もしも私が女性として魅力的で、何歳になっても、私を丸ごと愛してくれる素晴らしい人に出会い、人生を楽しんでいけるのだとしたら……」

こんなふうに考えてみてください。

さあ、もしもそんな人生を歩めるとしたら、ありんこさんは、どんな選択をされたいですか?

たとえば、「今までモテたこともない」と書かれていますが、ありんこさんにとって「モテる」とはどういうことでしょうか?

なりたい将来、自分の姿を否定しているのは「自分」かもしれませんよ

私は、女性にとっての「モテる」とは、「女性として大切にされること」と解釈しています。
恋愛では、彼との関係が初めてだったとしても、これまでありんこさんは、人生のいろんな場面で、女性として大切にされてきたのではないでしょうか。だって、こんなに短いご相談文を読んだだけでも、私に素敵だと思わせる方ですもの。
まわりの人がありんこさんのことを大切にしたいと思わなかったわけがありません。

ただ、まわりの人がどう思っていたとしても、「私は女性として大切にされない人だ」と自分のことを信じていると、それにふさわしい選択をして、それにふさわしい現実を作っていってしまいます。いつだって「心が先、現実が後」なんですね。

だからこそ、まずは、ありんこさんご自身が、「私は女性として大切にされる人間なんだ」と思い出しましょう。そんな女性にふさわしく、自分自身のことを扱いましょう。

あなたは、大切にされることがふさわしい女性です。さあ、そんなあなただとしたら、どんな未来を選択していきますか?

今回の出来事は確かにとてもショッキングだったことでしょう。これからいろんな想いがあふれてくることもあるかもしれません。それでも、この出来事はこれまで忘れていた重要なことを思い出すために起こったのかもしれないと思って、未来へとつなげていきましょう。

大丈夫。きっと女性としてとーっても大切にされる本当の幸せが、ありんこさんの未来に待っているはずです。

 

広告

著者

古庄由佳さん

古庄由佳(うさこ)

17歳の頃に、徐々に視機能が失われていく難病であると診断される。病気に負けず頑張りたいのに、体も心も人間関係もどんどん壊してしまう。そんな生きづらさから、心のことを学び始める。2012年より、心理カウンセラー、セミナー講師、心理スクール講師として活動。自分との仲直りをテーマに、本来の魅力や才能を解き放っていく心理カウンセリングの他、病気からのサインを受け取り、本来の自分らしい人生を取り戻していく卒病カウンセリングも好評。20年近く住んでいた東京を離れ、2019年に福岡県糸島市に移住。著書は「心屋流 戦わないで生きていく」「心屋流 がんばらないレッスン」(ともにPHP研究所)。

気になるタグをチェック!

saitaとは

連載記事

心理カウンセラーうさこの「心を軽くする考え方」

広告

人気記事ランキング

ランキングをもっと見る