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週3日孫のお世話をするのが大変だけど娘に言えない……。#心理カウンセラーうさこの心を軽くする考え方

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連載:心理カウンセラーうさこの「心を軽くする考え方」

「自分」を満たしてあげましょう!

回答

娘さん、とってもエネルギッシュですね!子育てしながら、パートに、役員に、資格取得まで頑張っているんですもの。少しでも応援したい気持ちになりますよね。そして、実彩さんのサポートがあるからこそ、ここまで活動できる部分もあるでしょうから、無理をしてでも協力してしまう実彩さんのお気持ちもわかる気がします。
 
ただご相談を読む限り、実彩さんは少し疲れているように感じました。それはそうですよね。今は専業主婦とはいえ、少し前までパワハラあり、コロナありで、とっても大変な想いをされたのではないかと思います。
 
「シャンパンタワーの法則」というのがあります。「シャンパンタワー」とは、ピラミッド状にシャンパングラスを積み重ねて一番上からシャンパンを注いでいく、結婚式などのパーティでたまに見かけるセレモニーですね。

「シャンパンタワーの法則」では、積み重ねられたグラスを人間関係にたとえて、1番上のグラスを自分自身、2段目を身近な人や家族、3段目を友人や仕事仲間、4段目を顧客、5段目を地域の人々……のように見立てます。
 
一番上のグラスが満たされると、あふれたシャンパンは下へ下へ流れて、下のグラスも順に満たされていきます。でも、2段目や3段目から注いでしまうと、一番上の自分自身はずっと満たされないままになってしまうのです。
 
今の実彩さんは、2段目から満たそうとしていませんか?面倒に感じているのは、「自分のことも満たして」という自分自身からのサインかもしれません。
 
もしかして実彩さん、娘さんにとってのいいお母さん、お孫さんにとってのいいおばあちゃんでいようとされていませんか?もしそうでしたら、私からのご提案は「いいお母さん、いいおばあちゃんをやめてもいいよ」と自分に許可してあげることです。
 
娘さんにとっても、お孫さんたちにとっても、実彩さんは、いてくれるだけでうれしい存在です。だからこそ「いるだけでいいからいてほしい」と娘さんは頼まれているのではないでしょうか。
 
堂々と「いるだけおばあちゃん」になってみてください♪自分のやりたいことをしながらお孫さんを待ってみるのもいいですね。夕食も堂々と一緒に楽しんでみてください。
 
こんなふうにご自身の希望を満たしながら、娘さんの家にいることを楽しんでみるのはいかがでしょうか。役にたつお母さんやおばあちゃんとしてではなく、ただただ楽しい家族として。
 
もちろん、それでも週3日がしんどいのであれば、そう伝えましょう。伝え方のポイントは、「できるかできないか」だけではなく、実彩さんの事情や、お気持ち、弱音も合わせて伝えること。(たとえば、髪を乾かすののが面倒、、、にもきっと理由があるのではと思います。体がしんどいとか、体勢がツライとか……)それによって、どちらか一方だけではなく、実彩さん、娘さん双方にとって心地いい状態を、すり合わせしながら一緒に探してみてほしいのです。
 
大切なのは、実彩さんご自身のグラスを満たすこと。自分がカラカラになって、娘さんやお孫さんたちを愛おしく思えなくなってしまったら、さみしいですものね。「いいお母さんをやめてもいい♪だっているだけでいいお母さんだもの」そんな合言葉を胸に、ご家族との時間を楽しまれてみてくださいね。
 

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著者

古庄由佳さん

古庄由佳(うさこ)

17歳の頃に、徐々に視機能が失われていく難病であると診断される。病気に負けず頑張りたいのに、体も心も人間関係もどんどん壊してしまう。そんな生きづらさから、心のことを学び始める。2012年より、心理カウンセラー、セミナー講師、心理スクール講師として活動。自分との仲直りをテーマに、本来の魅力や才能を解き放っていく心理カウンセリングの他、病気からのサインを受け取り、本来の自分らしい人生を取り戻していく卒病カウンセリングも好評。20年近く住んでいた東京を離れ、2019年に福岡県糸島市に移住。著書は「心屋流 戦わないで生きていく」「心屋流 がんばらないレッスン」(ともにPHP研究所)。

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