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「老いるのが不安」な女性に伝えたい“未来が変わる価値観”とは #心理カウンセラーうさこの心を軽くする考え方

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連載:心理カウンセラーうさこの「心を軽くする考え方」

「価値観」次第で変わる!

回答

なるほど。まなみさんにとって「男性は年をとるとダンディだともてはやされる」けれど、「女性が年をとるのは、ただ衰えていくイメージ」なのですね。
 
「でも世の中には歳をとっても楽しそうにしている人がいるので、とても羨ましいです」本当にそうですよね。では、「年齢を重ねるごとに不安になる人」と「年齢を重ねても楽しそうにしている人」の違いはいったいどこにあるのでしょうか?
 
採用している価値観や意味づけの違いも、そのひとつかもしれませんね。
 
「老い」にもいろんな変化がありますが、「鏡を見るのが嫌」と書かれていますので、もしかしたらまなみさんの中には、「女性は、若いほど、見た目が美しく魅力的でもてはやされるものだ」という価値観があるのではないでしょうか。逆に言えば、「女性は、若くて美しくないと、魅力が減り必要とされなくなる」のように解釈して、「女性が年齢を重ねる」=「魅力が失われること」という意味づけになっているのかもしれません。
 
だとすれば、この価値観は、どこからやってきたのでしょう?これまでの人生の中で、「女性は、若くて美しくないと、魅力が減り、必要とされなくなるんだ」と感じた経験が何かありましたでしょうか?それによって誰かが離れていったり、悲しい想いやさみしい想いをされたご経験がありましたか?もしそういう経験からまなみさんの中に染み込んだ価値観だとしたら、年齢を重ねることに対して本当に不安に感じていることは、必要とされなくなったり、人が離れていったりして、悲しさやさみしさを味わうことなのかもしれません。
 
私たちは、生まれてから大人へと成長していく中で、親や学校から教えられたこと、世間で言われていること、自分で経験して強い印象に残ったことなどから、自分なりの価値観を作り上げて生きています。その価値基準と自分を照らし合わせて生きています。でも、それによって自分が生きづらくなるのなら、その価値観はもうサヨナラしていいのです。
 
まなみさんは、どんな価値観を持っていたら、これからの人生が楽しくなると思いますか?「女性は、いくつになっても大切に愛されていい」「年齢を重ねた女性も、とっても魅力的」「年を重ねるほど、人生はおもしろく楽しくなる」などなど、ぜひこれまで信じていたのとは真逆の言葉を作って、口に出して言ってみてください。
 
頭では「そんなわけない」と思いながらも、もしかしたら体がちょっと喜ぶ感覚になる言葉があるかもしれません。きっとそれが、世間の常識に関係なく、まなみさんご自身が本当に採用したい価値観です。
 
「世間では‘女性は若い方が美しくて魅力的’なんて思う人もいるようだけど、私は、‘いくつになっても魅力的’のほうを採用してみよう」価値観って、そんなふうに自分で選んでいいものなんです。
 
「まわりにどう思われるか?」よりも「自分がどう生きたいか?」を採用していると、心が自由に軽やかになっていきます。心軽やかに楽しんでいる姿は、まなみさんを、年齢に関係なく、美しく魅力的に印象づけてくれると思いますよ。これまでの自分の常識を覆す生き方にぜひチャレンジしてみてくださいね。
 

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著者

古庄由佳さん

古庄由佳(うさこ)

17歳の頃に、徐々に視機能が失われていく難病であると診断される。病気に負けず頑張りたいのに、体も心も人間関係もどんどん壊してしまう。そんな生きづらさから、心のことを学び始める。2012年より、心理カウンセラー、セミナー講師、心理スクール講師として活動。自分との仲直りをテーマに、本来の魅力や才能を解き放っていく心理カウンセリングの他、病気からのサインを受け取り、本来の自分らしい人生を取り戻していく卒病カウンセリングも好評。20年近く住んでいた東京を離れ、2019年に福岡県糸島市に移住。著書は「心屋流 戦わないで生きていく」「心屋流 がんばらないレッスン」(ともにPHP研究所)。

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