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イジメられている中2のわが子に「それくらいのこと」と言ってしまったママへ。親がやるべき一番大切なこと

家族・人間関係

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 イジメられている中2の子に「それくらいのこと」と言ってしまったママへ。親がやるべき一番大切なこと

2021.11.29

こんにちは。 ママのためのオンラインサロン&スクールを運営している心理カウンセラーのrikaです。 子どもから「イジメられているから学校に行きたくない!」と言われた時… 私たちママに必要なことは、それをまずどう捉えるかが鍵です。

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特集:親も子も幸せになるための「子育て」

イジメられている中2の娘。

いじめ出典:stock.adobe.com

(相談者:中2の娘の母 Nさん)

中学2年生の娘が学校でイジメにあっています。

無視、仲間外れ、役割り決めの時に無理にイヤな役をさせられる、掃除場所が変更になったのに知らせてもらえず1人で違う場所に行く、体育館シューズが掃除用具入れの上に置かれて届かない(放課後椅子に登って取った)などです。

本人は学校に行きたくないと言います。
でも、直接なにかをされたわけではないんだから気にせず頑張って行こう。と声をかけています。
それくらいのことで、と思ってるので、

実際直接暴力されたり囲まれたりしたわけじゃないんだから気にしすぎよ。大丈夫!と励ます言葉ばかりになります。
娘は学校に行っていますが元気がありません。

私も励ましの言葉が思いつかず。
なんと言ってあげたらよいのでしょうか? 

「それくらいのこと」?

娘さんは、学校でイヤな思いをされてるのですね。

N様は、実際直接何かされたわけではないから気にしないようにと娘さんにおっしゃってるとのことですが、直接身体を傷つけられたり、身の危険を感じたわけではなかったとしても、心はとても傷ついてるはずです。

いじめ出典:stock.adobe.com

そして、気になったのは、

それくらいのことで、

と書かれているところです。

N様にとっては、

無視、仲間外れ、
役割り決めの時に無理にイヤな役をさせられる、
掃除場所が変更になったのに知らせてもらえず1人で違う場所に行く、
体育館シューズが掃除用具入れの上に置かれて届かない

これらは「それくらいのこと」なのでしょうか?
娘さんは「それくらいのこと」に対していちいち気にしすぎなのでしょうか?

「子どもの価値観」

ママがひどい扱いを「それくらいのこと」と捉えて、子どもに「気にするな!」と言っていると、

私はイヤな扱いをされても我慢する。
私はひどい扱いを受けても仕方ない。

子どもはこんな思考になり、納得できないことでも我慢して受け入れることになりかねません。
また、イヤな扱いをされないようにクラスメイトの顔色を見たり、除け者にならないために無理して合わせたりするかもしれません。

思い出してほしいこと

でも、想像してみてください。

N様の宝物であるお子さんがイヤな目に遭っているのです。
N様の大切なお子さんがあり得ない扱いを受けているのです。

いじめ出典:stock.adobe.com

娘さんは、理不尽な仕打ちを、それくらいのこととして我慢したり、受け入れたり、耐えたりしないといけない子ではありません。

N様自身がそれくらいのことと思っているので、娘さんに対しての言葉も、「気にしすぎよ。大丈夫!」になってしまいます。

娘は学校に行ってますが元気がありません。
私も励ましの言葉が思いつかず。なんと言ってあげたらよいのでしょうか?

必要なのは、学校に行くための励ます言葉ではありません。

大丈夫だから気にせず行きなさい!ではなく、

あなたはママの大切な子だから、そんなひどいことをされないといけない子ではない!
そんなイヤな思いをしてまで学校に行かなくていい!

と言って、娘さんのツライ気持ちやこれからどうしたいかをしっかり聞いてあげることです。

学校でイヤな思いをして、おうちでも「気にせず学校に行きなさい」と言われたら、娘さんは居場所をなくしてしまいます。

だから、大切な宝物の娘さんの気持ち、しっかり聞いてください。

イヤな思いをしてまで行く必要なし!

親子出典:stock.adobe.com

N様に必要なことは、子どもに我慢させる(イジメを受け入れる)のではなく、そんな状態を断固受け入れてはいけないという意志を見せることです。

そして、まずは、

うちの宝物の子どもに一体何をしてるんだ!!
うちの大切な子どもにひどいことしたらマジで許さないからなー!!

という怒りの気持ちを持つことです。

これを誰かにぶつけるということではありません。

この気持ちを思い出すことで、アドバイスの方向性だって、学校に行かせるための声かけじゃなくなります。

大切な子どもが学校で理不尽な扱いを受けているとしたら、それを許さないという気持ちをママである私たちがまず持ちたいですね。

お読みいただきありがとうございました。

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著者

rika

rika

子育て・夫婦関係など、自分自身の毎日をハッピーにするための処方箋をさまざまなテーマで発信 ●Amebaオフィシャルブロガー ●NHKカルチャー講師 ●著書「子どもが不登校になったら読む本ーすべて解決できる"笑顔の処方箋"」第6刷増刷 ●ハッピーママサロン「rika's cafe」主宰。ママのためのオンラインサロン運営・講座・セッションなどを開催し、5年で3,000名が受講 ●心理カウンセラー

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