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43歳「ママ友の飲み会。ほんとうは行きたくないけど断れずどうしたらいいかわからないです…。」

家族・人間関係

2022.07.29 更新

心理カウンセラーの古庄由佳です。カウンセリングに来てくださる方には「うさこさん」と呼ばれています。 自分の心に蓋をして、我慢を続けて生きるのはとてもしんどいですよね。最近はスマホやSNSのおかげで情報が溢れてすぎているためか「自分の考え方がおかしいのかも」「私だけじゃないし」とガマンしてしまっていることもあるようです。自分の人生をHappyにするかどうかは自分が決めると信じて、皆さんのお悩みに答えます。

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連載:心理カウンセラーうさこの「心を軽くする考え方」

相談:飲み会に行きたくないときもNOと言えない…。

悩む女性出典:stock.adobe.com

(千葉県 43歳 ミサ)

小学生の娘がいるのですが、先日学校で保護者が集まる会があり、ママ友が盛り上がり「飲み会をやろう」という話になりました。

その場で断る人はいなくて、つい私も心にもない「いいね!」と言ってしまいました。
前から私はこういった場の空気に流されてしまい自分の意見を言えない所があります。

その飲み会がある日は金曜日なのですが、実は毎週金曜は娘とおうちで映画を見ると約束してるんです。
正直飲み会よりそっちを優先したいのですが、今更どう断ったらいいのか…。

今後もきっと同じようなことがあるとイエスと言ってしまうと思います。
どうしたら断れるようになるでしょうか。

イエスと言ってしまうとき“どんな怖さ”がある?

回答

心にもない「いいね!」。ああ。わかります。
調子よく「興味があるフリ」「大賛成のフリ」しちゃったけど、本当はそこまで乗り気じゃない。ああ。今さら言えない。どうしよう〜。
なーんてこと、ありますよね。
 
今さら断ったらどう思われるかな。嫌な思いをさせてしまいそう。嫌われるかも。もう誘ってもらえないかも。ママ友の中で浮いて子供にまで影響が出たら嫌だな……。
断れなくてついイエスと言ってしまうとき、ミサさんの中には、どんな「怖さ」があるのでしょう。その「怖さ」をちょっと見つめてみてくださいね。
 
では次に、ちょっと立場を変えて、こんなふうにイメージしてみるとどうでしょうか。
 
たとえば、本当はそう思ってなさそうだけど、いつも表面的に合わせてくれている感じがする友人や知人と、意見が合う時ばかりではないけど、なんとなく表裏なく自分を表現してくれているなあと感じる友人や知人、どちらが一緒にいて心地よいでしょう。
 
こんなふうに問われると、裏表がない感じがする人のほうが付き合いやすいなあ、安心するなあと感じる人も多いのではないでしょうか。
 
実は私たちって、言葉以外からもたくさんの情報を受け取りながらコミュニケーションをとっています。だから、言っていることと思っていることが違うんじゃないかな?なーんてことも無意識に、なんとなく、感じていたりするものなんですよね。
 
自分が断る側だと嫌われるんじゃないかと心配になってしまうけれど、自分の気持ちを隠したイエスよりも、自分の気持ちを出したノーのほうが信頼が増す場合もある。そういう意味では、自分の気持ちや考えを表現するって、自分を大切にするだけじゃなくて、相手も大切にすることになるんです。
 
「金曜日は娘さんと映画をみる」って、とっても素敵な習慣ですよね。自分が大切にしたいことを堂々と大切にしていると、そういうミサさんを心から「いいね」と思ってくれる人もきっといるはずです。
 
自分の気持ちや考えを出すって、怖いです。でも、怖さの檻の中に自分を閉じ込めていると、自分が不自由になるだけでなく、まわりの人もミサさんのことをわかることができなくなってしまいます。だから「あー私はこういうのが怖いんだな」と、いったんその気持ちを受け止めてみる。その上で「本当はどうしたい?」と自分に聞いてみる。そうして出てきた、その時の「こうしたい」を、小さなことからでいいので、ちょっと怖くても採用してみる。「あ。意外と大丈夫なんだ」その経験の繰り返しが、少しずつミサさんを怖さから自由にしてくれます。
 
もちろん、伝え方って大切ですし、時には相手を思いやるオブラートが必要なこともあるでしょう。でもその部分に関しては、ミサさんなら心配いらないんじゃないかなと思いました。人の気持ちを大切にしてきた方だからこそ、断ることが苦手になってしまったんじゃないかと思いますので。
 
相手に合わせることだけじゃなくて、自分の気持ちや考えを表現することでも、自分と相手を大切にする。これからは、そんな人との関わり方にもチャレンジしてみるのはいかがでしょうか。全員に好かれることはないけれど、ママ友関係でも、他の人間関係でも、ミサさんにとってより居心地のよい関わりを作っていけるはず、と思います。
 

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著者

古庄由佳さん

古庄由佳(うさこ)

17歳の頃に、徐々に視機能が失われていく難病であると診断される。病気に負けず頑張りたいのに、体も心も人間関係もどんどん壊してしまう。そんな生きづらさから、心のことを学び始める。2012年より、心理カウンセラー、セミナー講師、心理スクール講師として活動。自分との仲直りをテーマに、本来の魅力や才能を解き放っていく心理カウンセリングの他、病気からのサインを受け取り、本来の自分らしい人生を取り戻していく卒病カウンセリングも好評。20年近く住んでいた東京を離れ、2019年に福岡県糸島市に移住。著書は「心屋流 戦わないで生きていく」「心屋流 がんばらないレッスン」(ともにPHP研究所)。

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