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娘が一人暮らしをはじめて、私の心にぽっかり穴が…。46歳女性【心理カウンセラーに人生相談】

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2024.07.05

心理カウンセラーの古庄由佳です。カウンセリングに来てくださる方には「うさこさん」と呼ばれています。 自分の心に蓋をして、我慢を続けて生きるのはとてもしんどいですよね。最近はスマホやSNSのおかげで情報が溢れてすぎているためか「自分の考え方がおかしいのかも」「私だけじゃないし」とガマンしてしまっていることもあるようです。自分の人生をHappyにするかどうかは自分が決めると信じて、皆さんのお悩みに答えます。

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連載:心理カウンセラーうさこの「心を軽くする考え方」

相談:娘が一人暮らしをはじめて、心にぽっかり穴が空いたようです。

悩む女性出典:stock.adobe.com

(兵庫県 みゆき 46歳)

こんにちは。子どもを産んでから約20年専業主婦をしています。娘と夫の3人家族です。

娘が20歳となり、今年から一人暮らしを始めました。娘は明るくとても親思いのいい子で、心にぽっかり穴が空いたような気持ちです。

夫はあまり話をするタイプではなく、私には仲良しの友人もあまりいないので、なんだか日々の中に楽しさが見いだせず、これがあと何十年も続くのかと思うとためいきが出てしまいます。

生きがいとはなんでしょうか、私にとって娘が生きがいだったのでしょうか。

これからの人生楽しみたいのですが、何かアドバイス頂けたらうれしいです。

みゆきさんの「したい」で満たしていきましょう

回答

お子さんが自立されたことで、みゆきさんは今、心にぽっかりと穴が空いたような気持ちを味わっているのですね。
 
これまで手塩にかけて育てた我が子が親元を離れて巣立っていく。親にとってそれはとても誇らしく、喜ばしいことであると同時に、自分のそばから我が子が離れていくさみしさや、母親としての役割が終わっていく喪失感のようなものを味わうタイミングでもありますよね。

実は、こんなふうに、進学や就職、結婚などをきっかけにお子さんが親元を離れて独り立ちをしていくことで、親の側に空虚感や喪失感、無力感などが現れる状態を「空の巣症候群(からのすしょうこうぐん)」と呼ばれています。「空の巣」とは、まさにひなが巣立って、巣が空っぽになった状態を表しているわけですね。

空の巣出典:stock.adobe.com

これまでみゆきさんは、一生懸命に娘さんに向き合い、大切に大切に子育てをされてきたのだと思います。何もできなかった赤ちゃんが一人前の大人へと成長していくわけですから、子育ては大きな大きな偉業です。その偉業を達成されたみゆきさんを、ご自分で「これまで大変なこともたくさんあったよね。よく頑張ったね。おつかれさま」とやさしくねぎらってあげてくださいね。

長い時間をかけて一生懸命に向き合ってこられた分、「その向き合う対象がなくなったよう=人生の目標や生きがいを失ったよう」に感じたとしても、無理はありません。

子ども中心の生活から夫婦中心の生活へと移行していくことだって、大きな環境の変化ですから、ストレスを感じたり、心と体がついていけないように感じたりするのも自然なことです。

だから、焦らず、じっくりで大丈夫。

娘さんが食べたいものを思い浮かべながら食事の献立を考え、娘さんの成長のステージごとに変化する環境に合わせて、自分の時間や行動をやりくりしていく。そんな生活が長かったのだとしたら、そのぽっかりと穴が空いたように感じる部分を、これからはみゆきさんの「したい」で満たしていきましょう。

心を満たす出典:stock.adobe.com

とはいえ、最初から「生きがい」と呼べるような、大きなものを見つけようとしなくていいんです。
 
私が食べたいものは何かな?
私は心地よく眠れているかな?
私の気持ちがうれしくなるのはどんなことをしているときだろう?
 
そんなふうに自分の体と心に聞いてみることから始めてみてください。慣れないうちはよくわからないと感じるかもしれませんが、小さなことやささいなことでいいので、自分の体が整うことや、心がうれしくなることを探してみてくださいね。

うれしくなることがわからなければ、子どもの頃に好きだったことや子育てをする前にやりたかったことなどを思い出して試してみるのもいいですね。子育ての経験を活かして子どもに関わるボランティアなどを見つけてみるのもいいかもしれません。

我が子が巣立つタイミングは、親にとっても人生の新しいステージのスタートです。スタートですから、何もないように見えるところから少しずつ育てていけばいいんです。
 
みゆきさんがご自分のための人生を生きるほどに、きっと娘さんも娘さん自身の人生を花ひらかせることに夢中になっていけるはず。そうやって、娘さんとの関係性もご夫婦の関係性も新しいステージにふさわしい形へと変化していくことでしょう。
 
どうぞこれまでのご自分をねぎらいながら、焦らず、ゆっくりと、新しいステージへ踏み出してみてくださいね。応援しています。

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著者

古庄由佳さん

古庄由佳(うさこ)

17歳の頃に、徐々に視機能が失われていく難病であると診断される。病気に負けず頑張りたいのに、体も心も人間関係もどんどん壊してしまう。そんな生きづらさから、心のことを学び始める。2012年より、心理カウンセラー、セミナー講師、心理スクール講師として活動。自分との仲直りをテーマに、本来の魅力や才能を解き放っていく心理カウンセリングの他、病気からのサインを受け取り、本来の自分らしい人生を取り戻していく卒病カウンセリングも好評。20年近く住んでいた東京を離れ、2019年に福岡県糸島市に移住。著書は「心屋流 戦わないで生きていく」「心屋流 がんばらないレッスン」(ともにPHP研究所)。

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