周囲から言われる「かわいいのは今だけ」って本当?
生後間もない赤ちゃんを抱いていたり、おぼつかない足取りで一生懸命歩く子どもを連れていると、温かい笑顔で声をかけてくれる人は多いですよね。
無邪気な幼さに癒され、親戚や祖父母が思う存分可愛がってくれる時期もあると思います。
そんな中で「かわいいのは今だけ」「すぐ大きくなっちゃうんだから」などと言われたことはありませんか?
本当に、子どもは成長するにつれてかわいさが減ってしまうものなのでしょうか。考えてみたいと思います。
どうして「かわいいのは今だけ」と思ってしまうのか。
成長するにつれて他の子との差が明確になってくるから
成長のスピードや、身に着けていく特技は人それぞれ。
赤ちゃんのときは気にならなかった個性が際立ってきます。
「我が子にはないもの」を持っている他の子を見てしまうと、「あのときはよかった」と思いやすいのかもしれません。
イヤイヤ期など、わがままに疲弊した経験から
我が強くなり、何を言っても嫌がる・言う通りにしなくなる時期もあります。
わがままに疲弊すると、「あのときはあんなに素直だったのに……」と振り返る方も。
子どもが生意気になってくるから
成長するにつれて、大人顔負けの主張ができたり、鋭い指摘を入れてくる子もいますよね。
「口答えするなんて生意気」と感じる人は、幼さを懐かしく思うのかもしれませんね。
親の手を離れていく寂しさから
できることが増えていくのは嬉しい一方、何をするにも一緒だった我が子が離れていくのが寂しいときもありますよね。
一人立ちしていく背中を見て、「まだ行かないで……」と引き留めたくなる気持ちを抱く方も。
いつが一番かわいいのかは、親の捉え方次第
ないものを求めたり、他の子の才能を羨ましく感じていると、過ぎた日を後悔しやすくなるのではないでしょうか。
親の手を離れて自立していく姿を見ると、何をするにも一緒でないといけなかった頃を思い返し、寂しく感じられることも。
たしかに子どもの成長スピードは親が感じるよりも早く、あっという間に大きくなってしまうのかもしれません。
ただ、だからこそ誰かに言われた「今だけがかわいい」を信じるのではなく、「今は今でとってもかわいい!」「この先はどんな風に大きくなるかな?」と前向きに捉えていくのが大切ではないでしょうか。
日々新しい発見をして、いろんな知識を身に着けていく姿に喜びを感じていれば、「いつだって今が一番かわいい我が子」との成長を楽しんでいけると思います。
変わった面も、変わってない面も愛おしい
丸みを帯びた愛らしいフェイスは端整な顔立ちになったり、甘えん坊な性格からクールな性格に変化していく子もいるでしょう。
変わっていく面に驚くときもありますが、意外と変わってない面に安心したり、くすっと笑ってしまう瞬間もきっとあると思います。
どんな風に成長していくのかを温かく見守りながら、日々を積み上げていけるといいですよね。