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「4歳の娘に本気でイラっとしてしまう…」そんなママに伝えたい。“ゆるゆるママ”になりませんか?

家族・人間関係

2022.02.25

心理カウンセラーの古庄由佳です。カウンセリングに来てくださる方には「うさこさん」と呼ばれています。 自分の心に蓋をして、我慢を続けて生きるのはとてもしんどいですよね。最近はスマホやSNSのおかげで情報が溢れてすぎているためか「自分の考え方がおかしいのかも」「私だけじゃないし」とガマンしてしまっていることもあるようです。自分の人生をHappyにするかどうかは自分が決めると信じて、皆さんのお悩みに答えます。

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連載:心理カウンセラーうさこの「心を軽くする考え方」

相談:4歳の子どもにイラっとしてしまう自分がイヤです

悩む女性出典:stock.adobe.com

(東京都 42歳 ミナミ)

わたしには、4歳の娘がいます。
とってもかわいいのですが、最近よくしゃべるようになって、反抗もするようにもなってきました。

ごはんの時間だよー。と言っても、「ヤダ!あそぶ!」といって聞く耳はもたず。
何度言ってもリビングに来ない娘に、「しゃぁ今日は〇〇ちゃんにはごはんあげない!」と、冗談ではなく結構本気で言ってしまいます。

大人げないと分かっていても、ついカッとなってしまうのです。
娘とどのように関わっていけば良いかわからない自分がいます。

どうしたらいいでしょうか。
 

「ゆるゆるママ」になってみませんか?

回答

4歳と言えば、どんどん大人っぽくなって、かわいらしさとが増してくる頃ですよね。と同時に、できることが増えるからこそ、それまでとは違った大変さが出てくることもありそうです。
 
一般的に、4歳頃というのは、自分と他人の違いが理解できるようになってくる時期と言われています。
 
2〜3歳頃の「イヤイヤ期」は、やりたいことが思うようにできないという自分への苛立ちやジレンマから起こってくるのに対して、4歳頃に出てくる「イヤ」は、「あなたの意見とは違って、私はこうしたいの」という意思の主張。成長の証、なんですよね。
 
と言われても……
「忙しい時間に反抗されて、イラッとするーー!! 
このイライラはどうしたらいいんじゃーーーーーーーーー!!!」
なんて声も聞こえてきそうです。
 
そりゃあそうですよね。

ミナミさんは、毎日毎日よくがんばっています。毎日毎日、真剣勝負で、お子さんと向き合っているんですもの。イラッとすることくらいありますよね。イラッとしたっていいと思うんです。
 
ただ、そんな自分に苦しくなったら、ちょっとがんばりすぎのサインかもしれません。
「ちゃんとしたママをやろう」と、がんばりすぎていませんか?
 
「時間通りに食事ができなくてもいいやー」「遊ばせすぎちゃう日があってもいいやー」。そんなふうに、自分にあまーい、ゆるゆるのママになることも自分に許してあげてくださいね。
 
それからもうひとつ。
もしかしてミナミさんご自身が、「“イヤ”を言うのは悪いことだ。いけないことだ」と思って生きていませんか?誰かを困らせると思って、本当はイヤなのに我慢してきたことがたくさんあったりしませんか?
 
私たちは、自分に対して禁止していることを目の前の人がしていると、それを見て心が反応します。特に、小さなお子さんは、ものごとに対する「いい」「悪い」のジャッジがないので、心のままに表現しますよね。お子さんにイラッとするときは、自分の中にある「禁止」が反応していることも多いんです。
 
もし心当たりがあるようでしたら、「イヤと思ってもいいんだよ。イヤなことはイヤと言ってもいいんだよ」と自分に声をかけてあげてくださいね。
 
「ちゃんとしたママでなくてもいいやー」と自分をゆるめたり、「イヤと言ってもいいー」と禁止していたことを自分に許したりしていると、娘さんの「ヤダ」を聞いた時の心の反応がきっと変わってきます。

「それはイヤ。私はこうしたい」がちゃんと言えるって、実はすごく大切なことですよね。それを閉じ込めてしまうと、自分の好きなこと、やりたいことがわからない大人に成長してしまうかもしれませんものね。
 
と同時に、ママとのやりとりを通して、「好きなだけ遊びたいけど、そうできないこともあるんだな」ということを学び、今少しずつ心を成長させていっているのでしょうね。
 
これは私の勝手な推測ですが、ご相談文を読んで、娘さんの「ヤダ」は自己主張であると同時に、「ママ大好き」「ママこっち向いて」「ママも休んで遊ぼ」なんて気持ちも含まれているのかな?と感じました。まだまだ上手に言葉にできないけれど、「ヤダ」の他にも、大好きなママに伝えたいことが何かあるのかもしれません。
 
大変な子育てだからこそ、想い通りにいかないことも笑っちゃうようなゆるゆるママでいてくださいね。応援しています。
 

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著者

古庄由佳さん

古庄由佳(うさこ)

17歳の頃に、徐々に視機能が失われていく難病であると診断される。病気に負けず頑張りたいのに、体も心も人間関係もどんどん壊してしまう。そんな生きづらさから、心のことを学び始める。2012年より、心理カウンセラー、セミナー講師、心理スクール講師として活動。自分との仲直りをテーマに、本来の魅力や才能を解き放っていく心理カウンセリングの他、病気からのサインを受け取り、本来の自分らしい人生を取り戻していく卒病カウンセリングも好評。20年近く住んでいた東京を離れ、2019年に福岡県糸島市に移住。著書は「心屋流 戦わないで生きていく」「心屋流 がんばらないレッスン」(ともにPHP研究所)。

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