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43歳「何を言っても夫に反論され、もう一緒にいるのが苦痛です…。」#心理カウンセラーうさこの心を軽くする考え方

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 夫と価値観が合わない……!
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連載:心理カウンセラーうさこの「心を軽くする考え方」

うさこさんからのアドバイス:意外とお互いに同じことを思っているかも

「昔のようにいつも笑顔になってほしいのに……」

この言葉に本音があらわれているように感じました。

理解できないとイライラしながらも、諦めずに、なんとかパートナーを理解しようとされている、そんなシーラカンスさんがとってもステキだなあと思います。
男と女は全く違う生きものだ」なんてよく言われますよね。そして、「夫婦は鏡」なんてこともよく言われます。

違うのか? それとも鏡のように同じなのか? いったいどっちなんでしょう。

「考え方も発想も選ぶ行動も全く違う男女が、実は心の奥では同じことを求めている」
私はパートナーシップのご相談をお聞きするたびに、そんなことをよく感じます。

ということは、夫側も今まさに、シーラカンスさんに対して、「昔のようにいつも笑顔になってほしい」と願っているのではないでしょうか。

と感じましたので、お二人の笑顔が増えるように、2つのご提案をしてみますね。

提案1:自分の判断軸を一旦ゆるめる

まずひとつめは、「きちんと」をゆるめてみてください、ということです。

手洗いのこと、お子様の靴のこと、お酒や麻雀のこと、シーラカンスさんから見てパートナーの行動は「きちんとしていない」ように感じるかもしれません。
でも実は、夫婦ってバランスを取り合っていることが多いんです。
どんな人の中にも「きちんとしている」ところもあれば、「きちんとしていない」ところもあります。いつもきちんとしていられたらいいのですが、でも、どうしてもそうできない時もありますし、本当はあっていいんですよね。

シーラカンスさんが「いつもきちんとしていなければ」と思いすぎていると、自分の中に本来ある「きちんとしてない部分」を否定して切り捨ててしまいます。そんなとき、その切り捨てた部分を相手が見せてくれたりするのです。

不思議なんですけど、なぜだか無意識にそうなってしまうので、夫側も「あれ? どうしてこんなに指摘ばっかりされるんだ?」と困惑して、つい言いたくないことまで言い返してしまうのかもしれません。

ですから、「家族のためにきちんとしなければ」と思う気持ちを少しゆるめて、自分の楽しみに時間やお金を使ってみたり、ちょっと息抜きをしたりしてみてほしいんです。
そうやって「きちんとしすぎなくてもいいんだよ」と自分をゆるめてあげてくださいね。

提案2:いいところ探しをする

良いところは意識して探して!出典:stock.adobe.com

次にやってみてほしいのは、ご主人が家族のために頑張ってくれているところを探してみる、ということです。
ご主人はご主人なりに、奥様やお子様を幸せにするために、大切にしていることや頑張っていることが必ずあるはずです。よーく観察してみて、見つかったら、「あなたのおかげでとっても助かっているよ。ありがとう」と伝えてみてください。

男性は、本来、愛する人たちを幸せにすることに喜びを感じる生きものなんですって。
自分の力によって家族が幸せになっていると実感したいのです。実感ができたら、ますますご家族のために頑張れるかもしれませんよ。

ただ、シーラカンスさんがあまりに完璧で、きちんとされている奥様だから、今はちょっと本来の力を発揮しずらくなっているかもしれませんね。
なんて言われると、「どうして私から褒めるの? 私が褒めてもらいたいんだけど!」と思うかもしれません。

ほらやっぱり。夫婦ってお互いに同じことを求めていますよね。
ぜひ信頼をプレゼントしてあげてください。「この人は、私たち家族を幸せにしてくれる人だ」と信頼を寄せれば寄せるほど、イキイキと本来の役割を発揮されると思います。

シーラカンスさんは、もう十分にご家族のために頑張ってこられました。きっと相手も口にしないだけでわかってくれています。

ぜひこれからは、ご主人を信頼して、家庭の中で安心して笑っていてみてください。きっと鏡のように、夫婦の笑顔も増えていきますよ。

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著者

古庄由佳さん

古庄由佳(うさこ)

17歳の頃に、徐々に視機能が失われていく難病であると診断される。病気に負けず頑張りたいのに、体も心も人間関係もどんどん壊してしまう。そんな生きづらさから、心のことを学び始める。2012年より、心理カウンセラー、セミナー講師、心理スクール講師として活動。自分との仲直りをテーマに、本来の魅力や才能を解き放っていく心理カウンセリングの他、病気からのサインを受け取り、本来の自分らしい人生を取り戻していく卒病カウンセリングも好評。20年近く住んでいた東京を離れ、2019年に福岡県糸島市に移住。著書は「心屋流 戦わないで生きていく」「心屋流 がんばらないレッスン」(ともにPHP研究所)。

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