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「婚活も仕事もうまくいかない。将来の楽しみもなくツライ……。」そんなひとに考えてほしいこと#心理カウンセラーうさこの心を軽くする考え方

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 心理カウンセラーうさこの心を軽くする考え方
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連載:心理カウンセラーうさこの「心を軽くする考え方」

心の奥深くで思っている「本当のこと」は…

回答

いろんなことがうまくいかないと感じていらっしゃるのですね。
私は、ANさんの文章を読ませていただき、繰り返し同じ主張をされているように感じました。
それは、「私は正しい努力をしているのにも関わらず、まわりの人、環境、状況のせいでうまくいかない」という主張のように感じるのですが、いかがでしょうか?
 
婚活でも、仕事でも、ご両親との関係に関しても、似たような主張が出てくる……。ということは、それぞれの表面的な問題について具体的な対策をしていく前に、これらの現実を創り出す元となっているANさんの思考の部分について見つめていくことが大切かなと思います。
 
もしかしたらANさんは、「私のことをもっと認めてほしい」と心の奥深くで思っていらっしゃるのではありませんか?もし心当たりがあるとしたら、ANさんのどんなところを認めてほしいのでしょうか?「私の正しさ」「私の頑張り」「私の素晴らしさ」「私の価値」……もし心のどこかでそれらを認めてほしい自分がいるのだとしたら、本当は誰に一番認めてもらいたいのでしょうか?そして、どんな自分になれば、何を手に入れれば、その人に認めてもらえると思って、今日まで頑張ってきたのでしょうか?
 
そのあたりを、一度じっくりと見つめてみてほしいのです。
 
実は、誰かに認めてほしいと頑張っているときは、自分が一番自分のことを認めていないとき、です。
 
自分で自分を認めることができないからこそ、認められる要素を手に入れようと頑張りたくなりますし、でも結果としては、「やっぱり私は認めてもらえない」という自分が信じている通りの現実を創ってしまいます。
 
だからこそ、ANさんに今取り組んでもらいたいのは、自分を認め、愛することです。

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結婚をしていない、お仕事をお休みされている、ANさんにとっては何も持っていないように感じる今の自分を認め、愛することにチャレンジしてみてください。
 
たとえ、親が認めてくれなくても、まわりの人がどう評価したとしても、ここまで生きてきた、そして今も将来のためにこうして真剣に悩んでいる、そんな一生懸命なANさんを「素晴らしいよ、よくやっているよ、あなたはそのままで魅力的だよ。今まで頑張ってきてくれてありがとう」と、毎日毎日声をかけながら、認めて、愛してあげてほしいのです。自分の素敵なところを見つけて、褒めてみるのもとっても素敵ですね。
 
最初はちょっと抵抗があるかもしれません。でも、抵抗を感じれば感じるほど、それは「何かを持っている、何かを得ている自分でなければ認められない、愛されない、そんな価値がない」と信じている証拠になります。
 
今のこの立ち止まっている期間を、何もないそのままの自分を認め直す、愛し直す期間と捉えてみてください。
 
実は、「まわりの人にどう扱われるか」は、「自分が自分のことをどう扱っているか」を知るヒントになります。傷つけられたり、粗末にされたりすることが多いと感じるなら、自分で自分のことを粗末に扱っていないか振り返ってみる必要がありますし、否定されることが多いと感じるなら、自分で自分を否定していないかチェックしてみることをオススメします。

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「何かを持っていてもいなくても関係ない。どんな私も素晴らしいし、どんな私も愛おしい」そうあなたがあなたを認め、大切にすればするほど、あなたのことを認めて、大切にしたい人たちがあなたのまわりに集まってきます。というか、そういう人としか出会えなくなっていきます。
 
ちょっと信じられないかもしれません。でも、信じられないままで大丈夫です。これを機会に、そのままの自分を認めてみようとしてみていただくと、きっと今までどれほど、心の中で「あれもこれもを得なければ」と自分を追い詰めてきたのか、そのままの自分ではダメだと自分を否定してきたのか、そんなことに気づいていただけるのではないかなと思います。
 
「私が私として生きていることが素晴らしい」そう思い出し、結婚をしてもしなくても、仕事をしている時もしていない時も、そのままの自分を認めて生きるとき、今の状況に対する見方も変わってくるでしょう。結婚したい理由やお仕事をしたい理由も変わってくるかもしれません。そしてきっと、そんなANさんにふさわしい人や場所との出会いがあるはずです。そんな未来を心から応援しています。
 

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著者

古庄由佳さん

古庄由佳(うさこ)

17歳の頃に、徐々に視機能が失われていく難病であると診断される。病気に負けず頑張りたいのに、体も心も人間関係もどんどん壊してしまう。そんな生きづらさから、心のことを学び始める。2012年より、心理カウンセラー、セミナー講師、心理スクール講師として活動。自分との仲直りをテーマに、本来の魅力や才能を解き放っていく心理カウンセリングの他、病気からのサインを受け取り、本来の自分らしい人生を取り戻していく卒病カウンセリングも好評。20年近く住んでいた東京を離れ、2019年に福岡県糸島市に移住。著書は「心屋流 戦わないで生きていく」「心屋流 がんばらないレッスン」(ともにPHP研究所)。

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