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昔誰かに言われた言葉に捉われていたら。"今を幸せに生きるために知ってほしい考え方"

カルチャー

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2022.03.25

心理カウンセラーの古庄由佳です。カウンセリングに来てくださる方には「うさこさん」と呼ばれています。 自分の心に蓋をして、我慢を続けて生きるのはとてもしんどいですよね。最近はスマホやSNSのおかげで情報が溢れてすぎているためか「自分の考え方がおかしいのかも」「私だけじゃないし」とガマンしてしまっていることもあるようです。自分の人生をHappyにするかどうかは自分が決めると信じて、皆さんのお悩みに答えます。

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連載:心理カウンセラーうさこの「心を軽くする考え方」

相談:未だに忘れられない中学のバレー部のコーチ

バレー 部活出典:stock.adobe.com

(東京都 43歳 アイ)

私は中学のときバレー部だったのですが、この歳になっても、ふとしたときに当時のコーチを思い出します、

とにかく厳しい人で、水を飲んでいいのはコーチが良いといったタイミングのみ。生理痛でツラくても「そんなの関係ない」と走らされる。ミスをするとコーチが履いていたスリッパを投げられる。

今もこのことを引きずっており、妙に自分に厳しくなってしまいます。
どんなに疲れていても家族の料理は手づくりをした方が良いのではないか、とか、仕事でミスをすると「自分はなんてダメなんだろう」など。

どうしても気持ちが、未だに切り替えられません。
 

"理想のコーチ”を心に雇いましょう!

回答

あああ。当時の部活動は、本当に厳しかったですよね。私も同年代ですので、当時、部活中にミスをすると、顧問の先生からモノが飛んできていたのを思い出しました。今では考えられないことですが、練習中に「水を飲んではいけない」なんてことも言われていましたよね。
 
きっと中学生のアイさんは、バレー部でとっても頑張っていらっしゃったのでしょう。それだけ覚えているということは、当時の記憶が体にまでしみ込んで残っているのかもしれませんね。
 
そして、まるであの時のコーチがまだアイさんの心の中にいて、
「どんなに疲れていてもチームのために(家族のために)頑張らなければいけない」
「ミスをするのは“ダメなヤツ”だ」
と、今でも指導をし続けているかのようです。
 
でも、中学時代のコーチは、アイさんの人生を導くコーチではありません。
だからもし、自分に厳しくなってしまうことをしんどく感じるのであれば、心の中で、「今までありがとう」とお礼を言って、解任しましょう。
 
そして今日からは、アイご自身さんが思う理想のコーチを心の中に雇ってみてください。
 
理想のコーチなら、アイさんがとっても疲れているとき、どんな言葉をかけると思いますか?仕事でミスをした時は、どんな言葉をかけてくれるでしょうか?昔のコーチの言葉を今でも思い出してしんどく感じているアイさんに対して、どんな言葉をかけてくれるでしょうか?
 
おそらく、アイさんの心がホッとできるような声をかけてくれるのではないかと思います。そんな言葉を自分にかけてあげてくださいね。
 
「怖かったね。つらかったね。理不尽だと感じたこともあるよね」当時を思い出して、もしもそんな気持ちが湧いてきたら、その気持ちにも寄り添ってあげてくださいね。
 
「弱音を吐いてもいいよ」「いつも完璧にできなくてもいいよ」「あなたはよく頑張っているよ」理想のコーチがそんな言葉をかけるなら、実際に口に出して自分に言ってみるのもオススメです。体にしみ込んだ呪縛なら、体を使って解いていきましょう。口に出すと、心が何かを感じるかもしれません。きっとその感覚が、アイさんが本当に求めているアドバイスとはどんなものなのかを教えてくれるはずです。
 
「水を飲んではいけない」という常識は今ではすっかり昔のものとなり、「水分補給は必須」と言われるようになりました。だから、アイさんの中のルールも、今の自分に合うものにどんどん変えていっていいんです。
 
やさしくて頼もしくて、いつもアイさんを肯定してくれて、どんな時も味方になってくれる。そんな理想のコーチを心の中で育てていってくださいね。「自分にやさしくすればするほど、自由にのびのびと生きられる」そんな感覚が、アイさんの中で新しい常識となりますように。

 

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著者

古庄由佳さん

古庄由佳(うさこ)

17歳の頃に、徐々に視機能が失われていく難病であると診断される。病気に負けず頑張りたいのに、体も心も人間関係もどんどん壊してしまう。そんな生きづらさから、心のことを学び始める。2012年より、心理カウンセラー、セミナー講師、心理スクール講師として活動。自分との仲直りをテーマに、本来の魅力や才能を解き放っていく心理カウンセリングの他、病気からのサインを受け取り、本来の自分らしい人生を取り戻していく卒病カウンセリングも好評。20年近く住んでいた東京を離れ、2019年に福岡県糸島市に移住。著書は「心屋流 戦わないで生きていく」「心屋流 がんばらないレッスン」(ともにPHP研究所)。

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