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44歳「私をどう思ってるんだろう……。周りからの評価がいつも気になってしまう。」#心理カウンセラーうさこの心を軽くする考え方

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 周りからの評価がいつも気になってしまう。
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連載:心理カウンセラーうさこの「心を軽くする考え方」

うさこさんからのアドバイス:「自分のまま」で自然と愛されましょう

回答

まわりからの評価って気になりますよね。
わかります。私もそうですから。

MYUUUさんは、「周りの人たちと和やかに生きる」という価値観をとっても大切にされていらっしゃるのでしょうね。だからこそ、相手からどう見えるのか?を気にかけたり、まわりを不快にさせないことに気を使ったりされているのだと思います。

それは悪いことではありませんし、とっても素敵なことですよね。

ただ、「気疲れするのをやめたい」ということですから、そこにエネルギーをかけすぎているようです。「本当は気にしたくない時まで気にしてしまう」から疲れてしまうんですよね。

ですので、今回は、「気にしすぎの癖をやわらげて、自分のままでいるのに自然と愛されていく方法」を2つのステップで提案させていただきますね。

まずひとつ目は、「〈まわりの目〉の正体を知って、自分を許していく」です。

「まわりの目」のように感じるものって、実は「自分で自分を監視する目」であることが多いです。

自分の心の中に「こんな人になってはいけない」「こんなふうに思われてはいけない」等の禁止事項があって、まわりの人の言動をその禁止事項に照らし合わせながら、いつもそれが守れているかどうかチェックしている。これが「まわりの目」のように感じるものの正体なんです。

そしてその「自分で自分を監視する目」の元になっているのが「親の目」だったりします。

子供の頃に親(あるいは、身近にいた大人など)から学んだことがずっと自分の頭の中に残っていて、大人になった今でも学んだ通りに生きようとしていたりするのですね。

たとえば、MYUUUさんなら、「人を不快にしてはいけない」とか、「誰にでも好かれる人でいなくちゃ」とか、そんなことを子供の頃から気にして生きてきたのではありませんか。

子供出典:stock.adobe.com

それは、親から教えられたことあったり、あるいは逆に、親を反面教師のように見て自分で決めたことだったりするかもしれません。
それが「自分が自分を監視する目」となって、「本当は気にしたくない時まで気にしてしまう」という状態を作り出している。これが、「まわりの目」の正体なんです。

もし、親からの教えや子供の頃に自分が決めたことを守ろうとしていたんだなと気づいたなら、「それを守れない私でも、大丈夫だよ。変わらず大好きだよ」と自分を許してあげてください。きっとMYUUUさんの心と体がホッと緩むはずです。

このように真逆の自分も許していくことで、評価を気にする気持ちが少し緩んだら、
次のステップは、「自分を生きることにフォーカスしていく」です。

まずは、MYUUUさんが自分の人生において大切にしたいことを改めて考えてみてください。
どんな楽しみを大切に生きていきたいですか?

仕事で大活躍することでしょうか?
息子さんとの時間を大切にすることでしょうか?
好きなことや趣味に打ち込むことでしょうか?
何かチャレンジしてみたいことがありますでしょうか?

見つかったら、そこに時間とエネルギーを注いてみてください。

お友達もおっしゃっている通り、どんなに気にかけたとしても、「まわりがどう思うか」をコントロールすることはできません。

たとえば、愛想よくしているほうが好印象だろうと思って頑張ってみたとしても、それを喜んでくれる人もいれば、「八方美人」だと悪く捉える人もいるでしょう。仕事で大活躍すればきっと評価も高くなるでしょうが、その一方でそれをやっかむ人も出てくるかもしれません。

「まわりがどう思うか」はどんなに時間とエネルギーをかけてもコントロールできませんが、「自分を生きること」に時間とエネルギーを注いでいると、人生がどんどん楽しくなります。

そして、自分を生きることを楽しんでいる人って、なんだかとっても魅力的なんですよね。自然と人に応援されたりします。そういう人って、欠点さえも愛されたりするんですよね。

ぜひそちらのタイプを目指してみてください。きっとMYUUUさん本来の魅力があふれてきて、評価されようとしなくても、いつの間にか自然と応援されたり愛されたりする人になっていますから。
 

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著者

古庄由佳さん

古庄由佳(うさこ)

17歳の頃に、徐々に視機能が失われていく難病であると診断される。病気に負けず頑張りたいのに、体も心も人間関係もどんどん壊してしまう。そんな生きづらさから、心のことを学び始める。2012年より、心理カウンセラー、セミナー講師、心理スクール講師として活動。自分との仲直りをテーマに、本来の魅力や才能を解き放っていく心理カウンセリングの他、病気からのサインを受け取り、本来の自分らしい人生を取り戻していく卒病カウンセリングも好評。20年近く住んでいた東京を離れ、2019年に福岡県糸島市に移住。著書は「心屋流 戦わないで生きていく」「心屋流 がんばらないレッスン」(ともにPHP研究所)。

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