微妙に残るあまりものはパスタの具に!
冷蔵庫の一番上の奥、野菜室のそこかしこ……。頭を悩ませる「微妙な余りもの」たちです。どちらも「脇役」と思われがちですが、今回は「パスタ」に使うことで立派な一品料理に仕上げます。
パスタは一見身近な料理ですが、いざ家で作るとなると面倒くさく思うことがあります。
まず「麺を茹でる鍋」「ソースを作って絡めるフライパン」の2つの大物調理道具を使わなければなりません。
さらに、できたてをおいしく食べたいので、ついつい洗い物は後回しになります。
そうなると当然、食べ終わった後のシンクは洗い物が散乱していて心折れる風景が広がっています。
このあたりが「パスタは結構面倒くさい」と思う原因ではないでしょうか?
最近ではその問題を解決できるように、フライパンひとつで作ったりレンジ加熱で済ませるなど、手軽な調理方法がたくさん紹介されています。
目からうろこの作り方に「なるほど!」と感心しますが、実際に作ると「パサついてしまう」「麺が硬い」逆に「麺にコシが無い」など、まさに一長一短な面もあります。
そこで今回は、冷蔵庫の食材一掃や洗い物を増やさない調理方法と合わせて、おいしく仕上げるポイントも意識しました。
あえて湯切りしない
まず一つ目のレシピは、瓶詰をそのまま使うので包丁やまな板は必要ありませんし、麺の湯切り用のザルも使いません。
あえて湯切りをしないことで、適度に煮汁が混ざってしっとり仕上がります。
また、和える際に必要なものはボウルだけです。混ぜ合わせたらそのままお皿に盛り付けて完成です。
フライパンひとつで
二つ目のレシピはフライパンひとつで調理します。
スープでパスタを煮込むのでパサつくこともありませんし、できあがった時には麺がスープを吸い込み薄味でもおいしく仕上がるのです。
野菜から出る甘い出汁がよい風味になっています。
ぜひ冷蔵庫の野菜一掃のつもりで、いろんな組み合わせを楽しんでみて下さい。
瓶ものを使い切る「岩海苔・なめたけ・柚子胡椒の和えパスタ」
<材料>2人分
・パスタ……180g(7分茹でを使用)
・なめたけ……大さじ3
・岩海苔……小さじ2
・柚子胡椒……小さじ2分の1
・バター……大さじ1
・鰹節……1パック(3g程度。お好みで)
<作り方>
1.熱湯に塩を入れてパスタを表示時間茹でる。
2.なめたけ~バターをボウルに入れて、茹で上がったパスタを湯から引き揚げて混ぜ合わせる(ザルで湯切りはしない。パサつく場合はバターを増やすか、ゆで汁を少量加える)。
3.皿に盛りお好みで鰹節をかける。
野菜を使い切る「季節野菜のフライパンパスタ」
<材料>2人分
・パスタ……180g(7分茹でを使用)
・バター……大さじ1
・ブラックペッパー……適量
・玉ネギ……4分の1個(スライス)
・キャベツ……8分の1個(ざく切り)
・プチトマト……8個(半分に切る)
・ブロッコリー……8分の1個(食べやすい大きさに切る)
・ウィンナー……4本(食べやすい大きさに切る)
・水……540ml
・コンソメ……2個
・ケチャップ……大さじ2
・醤油……大さじ1
<作り方>
1.フライパンに玉ネギ~醤油までを入れて蓋をして中火で加熱する。
2.沸騰してブロッコリーがやわらかくなったらブロッコリーだけ取り出す。
3.フライパンにパスタを重ならないように入れ、中火のまま蓋をしないで表示時間加熱する(パスタが長すぎたら半分に折って入れる)。
4.加熱中にパスタがくっついてしまうので、途中何度かほぐすように全体を混ぜる。
5.最後にバターを絡めて器に盛り付け、ブラックペッパーをかけてできあがり。