買ったらすぐにさばく
そもそも「旬の野菜をたっぷり摂ることができる」のは自炊ならではのよいところです。
しかし、白菜や大根など「旬の丸ごと野菜」を見かけても、調理の手間や保存を考えてためらってしまうことがありませんか?
重い、使い切れない、野菜室に入りきらないなどの理由で「カットされたもの」を買うご家庭が多いのではないでしょうか。
確かに丸ごと買うよりもカットしてある野菜なら「持ち運びがラク」「野菜室を圧迫しない」のはもちろん、使い切れるかどうか悩むことのない手軽さがあります。
しかし「使い切りレシピ」や「保存方法」さえ知っていれば、旬の瑞々しい野菜を丸ごと食べつくす楽しさを味わえるのです。
そのために重要なことは、「買ったらすぐにさばいてしまう」ことです。
「さばく」というと魚を連想するかもしれませんが、野菜においても切り方を変えたり、冷蔵や冷凍で保存したり、下味をつけたりと、一気に下処理をしてしまうのが得策です。
これを先に済ませてしまえば、保存に困ることも手つかずで劣化させてしまうこともありません。
大根の部位別の違いとは?
まず最初に、大根の部位別の違いを覚えておきましょう。味や食感が異なるので、それぞれ適した調理法があります。
葉に近い方は水分が少なめで辛味もありません。生食や漬物、大根おろしとしてどうぞ。
ちなみに大根おろしは冷凍保存ができるので、凍ったまま鍋や味噌汁に入れて使うこともできます。
そして先の細い方は、辛味があるので漬物や汁物の具として使うのがおススメです。
真ん中部分は甘さと辛さのバランスがあり、加熱すると特に甘く柔らかくなるので煮物などに適しています。
皮はピーラーで剥いてサラダや味噌汁や鍋の具にすることもできますが、2、3mmの厚さに剥いて細切りにすれば、浅漬けや炒めてきんぴらを作ることもできます。
葉は変色しやすいのですぐに切り落とし、よく洗って1cm程度の小口切りにします。
塩もみにすれば箸休めの一品ですが、軽く炒めて醤油とみりんで味付けしてじゃこやしらすや鰹節などを合わせてもおいしくいただけます。
また、大根おろしと同じように皮と葉っぱも冷凍保存が可能です。
2、3日で使い切れない場合は厚手の保存袋に入れて冷凍しておきましょう。
凍ったまま汁物の具として使えば、朝の忙しい時間など大いに助かります。
ちなみに、私は好んで「天日干し」をします。
お天気のよい日の日中の6、7時間、薄切りした大根をざるなどに広げて半生程度になるまで干します。部位はどこでも構いません。
また、曇っている日は部屋の風通しのよいところで1、2日放置です。
保存法は、厚手のビニール袋に入れて冷蔵庫で2、3日可能です。
適度にしんなりして水分が抜けた大根は、噛み応えがある食感を楽しめます。
味噌汁の具や、さっと炒めて食べてみて下さい。
このようにいろんな料理に使える大根は、捨てる部分もなく1本買っても食べ飽きることはありません。
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