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【皮ごと人参の副菜レシピ】皮は薄くむけばゴミ、厚くむけば食材なんです#本多理恵子さんのお手軽レシピ

料理・グルメ

 しあがりのイメージ

2020.12.23

根菜がおいしい季節になりました。 最近は、じゃがいもや人参にカラフルな品種を見かけるようになり、寒い時期の食卓に彩りを添えてくれます。 マンネリになりがちな日々のご飯に、「食材の色をたくさん取り入れてみる」というちょっとした工夫は大切です。 そこで今回は人参を使ったお手軽レシピをご紹介します。

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連載:集まれ「料理嫌い」な人!本多理恵子のお料理コラム

彩り野菜の人参

にんじん出典:www.photo-ac.com

例えば、黄色や紫のじゃがいもや白や赤の人参もあります。
手に入れば、これらをサラダなどに使ってみてはどうでしょうか?
いつもと違う一品になり、おうちごはんが華やかになります。

そもそも、私達が料理を見て「おいしそう!」と感じる大きな要因は「彩り」だと言われています。
じつは食事の「味」そのものよりも、「おいしい」ということに大きな役割を果たしているのは「彩り」なのです。
つまり「目で見ておいしそう」はすなわち「おいしい」ということになります。
とくに、赤や黄色・オレンジには「おいしそう」と思わせる力が強いと言われるので、通年手に入りやすく保存もきく人参は、実は優秀な彩り野菜と言えます。

その人参はほとんどの料理で「皮付きのまま」使えます。
皮を剥くひと手間が省けることで、調理工程が少しだけ「手軽」になります。

話は変わりますが、私の料理を「手抜き料理ですね!」とお褒めいただくことがあります。
けれど、私は「手抜きではなく手軽です」と訂正させてもらっています。

「手抜き」にはどうしても罪悪感が付きまといます。
また、あたかも「面倒くさいので雑に仕上げてしまった」ようにも聞こえます。
実際はそうではなくても…です。

その点「手軽」とは、クオリティを損なわずに手間を省いてラクちんで嬉しい! というポジティブな印象をもちます。
どうせ料理を作るなら「手軽に」「気軽に」作って、自分が楽しく、そして食べる人にも喜ばれたいものです。

皮はゴミ? それとも食材?

皮出典:www.photo-ac.com

ですから皮を剥かずそのまま「手軽に」人参を使っていきましょう。
昔、私の料理の先生はとてもよいことを教えて下さいました。
「野菜の皮はピーラーで薄くむけばゴミ、包丁で分厚くむけば食材になる」という教えです。
たとえば、分厚くむいた野菜の皮を細切りにして塩でもめば箸休めの一品に、炒めて醤油やみりんで味付けをすればきんぴらになり、それだけでおかずが一品完成です。

そして野菜は皮や種の周りに多くの栄養素が含まれています。
せっかく食べるなら食材の栄養を余すことなく摂りたいのですよね。ですから、家庭料理ならぜひ皮を剥かずに使うようにしましょう。

また、人参に豊富に含まれるベータカロテンは油と一緒に摂ることで吸収率が上がります。
さらに、油で炒めることで甘さも増し、独特の臭みも気になりません。こうなったら、一石何鳥になるでしょうか?

今回はその「人参」を皮ごと使ったレシピです。
味付けや使う調味料はシンプルですから、細切りやみじん切りにすることだけを少し頑張って下さい。
副菜だけでなくお弁当にも重宝しますので、作り置きしてもよいでしょう。

※表示価格は記事執筆時点の価格です。現在の価格については各サイトでご確認ください。

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著者

本多理恵子さんプロフィール画像

本多 理恵子

2007年に鎌倉の自宅を改築してカフェを開業。また、同年から見学型料理教室「お気軽料理サロン」もスタート。座って見て食べるだけの「作らない料理教室」は、手ぶらで参加できる気軽さと家族に喜ばれる簡単料理がうけ、遠方からも通う生徒数はのべ1万2000人を超える。現在はカフェ経営を卒業して料理教室の運営を主軸にしている。2018年出版の『料理が苦痛だ』は第6回料理レシピ本大賞エッセイ賞を受賞し、全国の「料理を苦痛」に感じる人々の支持を得てベストセラーとなる。現在は出張料理教室や講演会など全国に出向く。近著には『めんどくさいがなくなる「明日ラク」レシピ』。フジテレビ・セブンルール(2019年11月)、バイキングMORE(2020年11月)、テレビ東京よじごじDays(2018年、2019年)などテレビ出演あり。野菜ソムリエ、オリーブオイルソムリエ、ホームパーティースタイリスト。

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