あえて本音を言ってくれる人




※4コマイラスト:村澤綾香
本音をくれる人
「せっかく考えたのに……」誰かから率直な意見を言われて、心がざわついた経験はありませんか。
何も言わずに受け流してくれる人やいつも肯定してくれる人のほうが、一緒にいてラクだと感じることもあります。でも長く付き合っていくなかで本当にありがたいのは、耳ざわりのいい言葉だけではないはずです。
たとえば、友人から「その服より、こっちのほうが似合うと思う」と言われたこと。家族から「それ、いつものクセだよ」と指摘されたこと。その瞬間は少しムッとしても、あとから振り返ると、自分ひとりでは気づけなかったことに気づくきっかけになっていることがあります。
もちろん、相手の言うことがいつも正しいとは限りません。大切なのは、自分にどう思われるかを気にしながらも、それでも伝えようとしてくれたこと。その姿勢そのものに、相手との関係を大切にしたい気持ちが表れていることもあります。
本音を伝えるのは、意外と勇気がいるものです。関係が悪くなるかもしれない。嫌われるかもしれない。それでも「言ったほうが、この人のためになる」と考えて口にしてくれる人は、それだけこちらとの関係を大切にしているとも言えます。
チクリと胸に刺さる言葉をもらったとき、すぐに受け入れる必要はありません。ただ、「なぜこの人は、あえて言ってくれたんだろう」と少しだけ立ち止まってみる。
自分では見えない部分を映してくれる人。本音で向き合ってくれる人。そういう存在は、年齢を重ねるほど貴重な“財産”になっていくのではないでしょうか。
