相談:一緒に過ごす時間が少なかった両親を反面教師で子育てしているけど…。
(東京都 42歳 ミサキ)
9歳の娘と夫の3人暮らしです。
わたしは、自分の両親を反面教師にして子育てをしています。というのも、私が小さかったときに共働きで両親がほぼ家にいなくて、いわゆる鍵っ子でした。
学校から家に帰ってきても、誰もいない。親は夜前に帰ってきて、夕飯の準備をしてあとは寝るだけ。ほぼ会話もない。家族旅行も数えるほどしかいっていません。
幼かった私は「さみしい」「もっと話したい」と言うことができず、本音を抑えていて、未だに思い出しては悲しい気持ちになります。今両親とはほとんど連絡はとっていません。
親もいい年になってきて、このままの気持ちだと親が亡くなったときに「なんて親不孝な娘なんだ」と後悔するのではと感じます。
私はどうしたらいいのか…。何かアドバイス頂けたらうれしいです。
「親のため」思考から抜け出そう!自分のために生きていい
親のためにと、幼い頃は鍵っ子であることに文句を言わなかったんですね。そして、今は親のために連絡をとったほうがいいかと悩んでいらっしゃいます。親想いのとても優しい方だなあという印象を持ちました。
ただ、昔も今も変わらず、自分のためというよりも親のためになっていないでしょうか?そこが私は気になります。昔は親のためにと寂しい気持ちを我慢し、今は親のために関わりを持とうとしていませんか?
ご相談者様は「自分のために」本当に親に会いたいですか?私は、そこが一番ネックになっている部分だと思いました。今も昔も親のためではなくご自身のために行動していいのではないでしょうか。
他人のために生きていくのは、言ってしまえば、意外とラクなんですよね。世間の「こうすべきだよね」とか、「こうあるべきだ」という常識っぽいものに従えば良いからです。自分の気持ちや現実に向き合ってあくせくし、自分のやりたいことを見つけるほうがよっぽど恐怖感があるはずなんです。
怖いと思いますが、多少わがままでもいいんですよ。自分はどうしたいか、何をしたいかにもう少しだけ耳を傾けてあげてください。その上で親と会いたいならぜひ会いましょう。もしご相談者様が親に会いたくないなら会わなくても良いんです。
自分一人で考えていると、つい自分が今までとってきた選択と同じような選択をしてしまいがちですよね。同じような選択肢をしているのに気づけなかったりします。みんなそうだと思うし、私自身もそうです。だから、人に相談するっていうことで道がひらけてくることがあるんです。
今回は、私にご相談してくださりありがとうございました!ご健闘をお祈りしています。ご自身が納得できる親子関係が築けますように。そして、自分のために良い選択が出来ますように。ありがとうございました。